心理学者のジョン・M・ゴットマンは結婚生活がうまくいっている夫婦や離婚に至った夫婦を数多く観察し、円満な夫婦関係には何が必要かを研究しました。
夫婦生活を円満に続けるためには、日々のちょっとした習慣が必要です。
それらの習慣は1週間で合計すると所要時間は5時間程度になるそうです。
そのため彼はこれらを「魔法の5時間」と呼んでいます。
今日は結婚生活がうまくいく「魔法の5時間」を紹介します。
「今日はすぐに帰るよ」
「今日は10時から会議の予定なんだ」
「今日の昼食は取引先の人と一緒の予定なんだ」
「帰りにスーパーに寄ってから帰ってくるよ」
「行ってきます」を言う前の、玄関先でかまいません。
その日の予定を軽くでいいので伝えます。
たかが一言されど一言。日々の小さなコミュニケーションが夫婦関係を円満にします。
タイミングや時間:仕事に行く直前に2分程度
今日は仕事でどんなことがあったか。
パートナーと離れている間にどんなことがあったか。
愚痴や嫌なことでもかまいません。
相手に打ち明けるのです。
タイミングや時間:帰宅後に25分程度
「言わなくても伝わっている」と思うのはやめましょう。
しっかりと言葉にして伝えるのです。
「ありがとう」と言いましょう。
手料理を「おいしい」と感想を言いましょう。
「その服素敵だね」とおしゃれに気づきましょう。
「家事をいつもありがとう」と当たり前でないことに気づきましょう。
タイミングや時間:その都度。合計で1日5分くらい
少し照れくさいかもしれませんが、
・出かけるときに手をつなぐ
・寝る前にキスをする
・仕事から帰ったらハグをする
など、愛情を示すスキンシップをとりましょう。
愛情を示すスキンシップは、日頃こまごまとした夫婦の不満を解毒する作用があります。
タイミングや時間:その都度。合計で1日5分くらい
丸1日でなくてもかまいません。
カフェで会話をするだけでもいいのです。
二人の時間、語り合う時間を設けましょう。
そのときに、互いの出来事や趣味嗜好、将来のことなど恋人のようにたくさんのことを話しましょう。
タイミングや時間:週に1回。2時間くらい
【参考文献】
ジョン・M・ゴットマン『結婚生活を成功させる七つの原則』第三文明社、2007年