時間の価値はその「位置」にある
試験前の1時間の勉強は価値があります。
試験の後に10時間の勉強をしても後の祭りです。
時間の価値は「長さ」だけでなく、その「位置」にあります。
何をどのくらいするかだけでなく、
「いつするか」ということを決めるために手帳は存在します。
「いつ始めるのか」と「いつまでに終わるのか」を決める
1日のスケジュールくらいなら、頭で管理できます。
けれどそれより長い期間になってくると難しいです。
道具を使って「時間を見る」必要が出てきます。
手帳を使ってその予定を「いつするのか」を決めます。
「いつするのか」をもう少し具体的に考えると、
「いつ始めるのか」と「いつまでに終わるのか」になります。
手帳を使ってその予定を「いつ始めて」「いつ終わるのか」を決めます。
仕事の全行程の中で一番難しいのは「始めること」です。
自転車は漕ぎ始めに大きな力が必要ですが、それ以降はペダルが軽いです。
それと同じで、物事の始めは腰が重いです。
「そのうち」ではなく、いつ始めるかを明確にスケジューリングすることで物事に取り組みやすくなります。
そして「いつまでに終わるか」もしっかり決めます。
完璧主義でいつまで作業をやっていると、ずっと終わりません。
私達が取り組む物事の多くは、唯一絶対の正解がないものばかりです。
プレゼン資料1つにしても、凝りだせばきりがありません。
終わりの期日を明確にして、そこまでに、ほどほどの物を仕上げて次に移る方が効率的です。
自分が参照する情報源は1か所にまとめる
スケジュールを管理する上で避けたいのがダブルブッキングです。
1つの日程に複数の予定が重なるとトラブル元です。
ダブルブッキングを防ぐためには、スケジュール表は1つにすることが効果的です。
スケジュールやToDoリストなど、自分が参照する情報源はできるだけ1か所にまとめるようにしておきます。
そして情報源をどこにまとめるかと言えば、常に持ち歩いてぱっと開ける手帳がおすすめです。
まとめ
例えば組織の中で重要なポジションになるほど、実際に作業をするよりも何かの意思決定をする機会が増えます。
「実行」に対して「選択」の比率が増えるわけです。
目標を達成するには、「いつ何をすべきか」を見出せないといけません。
そのためには選択していくことが重要です。
選択機会が増えるほど、スケジューリングの重要性も増します。
目標を実現するために具体的な手段を計画するのが手帳の役割なのです。
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参考資料
野口悠紀『「超」手帳法』講談社、2006年