実際のところ、炭酸水が健康にいいのかどうか考えます。
1. 炭酸水は健康に良いのか?
炭酸水は健康に良いのでしょうか?
ここで言う炭酸水とは、水に炭酸ガスが入っているだけのものを指します。
要するに砂糖が入っているサイダーやコーラは除きます。
炭酸水が万人にものすごく健康に良いかと言うと、別にそれほどでもなさそうです。
以下、もう少し詳しく述べます。
2. 炭酸水の何が身体に影響を与えるか?
炭酸水の特徴と言えばやはり炭酸のシュワシュワ、要するに発泡感ですね。
この発泡感が人体にどう影響するのかが炭酸水の健康への影響の鍵になるわけです。
主観的に、炭酸水を飲めば「シュワシュワするなあ」「なんだかすっきりするなあ」と何かしらただの水とは違った感じ方はするでしょう。
では、感じ方以外に炭酸水は身体にどんな影響を与えるでしょう?
炭酸水が身体に影響しそうな要因は主に2つ。
1つは血管などに作用することでの体温への影響。
もう1つは発泡感による消化器官への刺激の影響。
この2つが健康にどのように影響するかが炭酸水の効能に関わってきます。
3. 炭酸水の身体への影響
炭酸水の体温への影響
仮に炭酸水が体温を上昇させるなら、身体の代謝にも変化が起きそうですね。
炭酸水は体温に影響を与えるのでしょうか?
これに関しては体温を上げる説と下げる説ともに論文があって、判断がつきにくいです。
体温を上げる説で有名なのが伊藤園の論文。
体温を下げる説でよく目にするのが日本栄養・食糧学会誌の論文。
炭酸水は体温を上げるという説もあるし下げるという説もある。
結局のところはっきりはしていないみたいです。
炭酸水の消化器官への影響
一方で、炭酸水の消化器官への影響はどうでしょう?
炭酸水の消化器官への影響は、個人差が大きく一律したことは言えないようです。
胃腸が弱い人には炭酸水の刺激がマイナスに働くし、
炭酸水と相性が良い人は便秘解消などにつながりそう。
その人の消化器官の状態によって炭酸水の影響は変化しそうです。
4. まとめ
コーラなどのような清涼飲料水ではなくて、
ただの水に炭酸が入っただけの炭酸水。
炭酸水は健康に良いのでしょうか?
炭酸水の健康への影響には様々な説があり、「健康に良い」「健康に悪い」どちらか1つに断定はできなさそうです。
炭酸水はシュワシュワとした発泡感があり、これは口の中や消化器官にある程度刺激を与えます。
そのため、消化器官がデリケートな人は負担に感じるかもしれませんし、消化器官が強い人は爽快感につながるかもしれません。
炭酸水はその人の消化器官のコンディションによって得られる効果に個人差があります。
また、炭酸水は「シュワシュワする」「すっきりする」といった主観的な感じ方にも大きく影響します。
好きなら飲めばいいし、嫌いなら飲まなくていい。
飲んで不調になるなら無理して飲まなくていいし、飲んで体調が良くなったと思うなら飲めばいい。
結局のところ、炭酸水の力はそういうこと以上でも以下でもないのかなと。
5. その他の記事
6. 参考資料
『飲料に加えた炭酸が女子大学生の消化管機能や味覚に与える影響』(J-STAGE)2018年8月6日検索
『炭酸水による口腔への刺激が深部・末梢体温に及ぼす作用』(J-STAGE)2018年8月6日検索
『「炭酸水による体温低下抑制作用」について静岡県立大学との共同研究で確認』(伊藤園)2018年8月6日検索