恋愛関係や夫婦関係を長続きさせる際に役立つ心理学的所見をまとめます。
どのような行為が愛情を感じるのでしょう?
下記は心理学者のリチャード・ワイズマンが調査した「女性がロマンチックに感じる言動」の上位10項目です。
・目隠しをしたあと、思いがけないプレゼントをあげる
・週末に、いきなり彼女を素敵な場所に連れていく
・彼女に手紙や詩を書く
・「最高に素敵な女性だ」と彼女に言う
・仕事で嫌な思いをした彼女のために、
くつろぐためにお風呂を準備してあげる
・ロマンチックな言葉を書いて、彼女へ
あえて郵送したり部屋の隅に隠しておいたりする
・彼女が寝ているベッドへ朝食を運んで起こす
・寒がっているときに、自分のコートを着せてあげる
・彼女へ大きな花束やチョコレートを贈る
・彼女の好きな曲をあつめたCDを送る
相手を思いやる心は大事です。
時には上記のような言動で相手への愛情を示してみてはいかがでしょう。
「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」としばしば言われます。感情が行動を起こすのではなく、行動が感情を誘発することもあるのです。
恋愛感情も同じです。好きだから見つめ合うのではなく、見つめ合うことで恋愛感情が生まれることもあります。
クラーク大学のジェームズ・レアードによると、
見つめ合った男女は初対面であるにも関わらず相手に好意を持つ確率が高かったそうです。
もちろん、実生活でいきなり相手の目を見つめては気持ち悪がられるのが関の山でしょう。
「私、心理学を勉強していた時期があるの。あなたの性格を当ててみるからじっと目を見てて」
「俺、人より瞳の色が茶色だって言われるんだよね。実際どうだと思う?」
もっともらしい理由で、
自然と見つめあえるシチュエーションを作るのです。
片思い中でも両思いでも夫婦関係でも、相手と見つめ合う機会は大切にしましょう。
たった一言の非難が相手との関係を壊すことがあります。
信頼を築くのは大変ですが、崩れるのはたやすい。
相手を褒めたり感謝するといったプラスの言葉を重ねても、たった1回の非難や否定の言葉で関係が悪くなる。
心理学者のジョン・ゴットマンの調査によると、
円満な夫婦・恋人関係を維持するためにはプラスの言葉をマイナスの言葉の5倍言う必要があるそうです。
相手の趣味嗜好を知っていることは大切です。
相手を理解する上でも話題作りの面からも、相手が何を好みどんな考えを持っているのかを普段から話しましょう。
相手のことを知ることが、恋愛関係を長続きさせます。
これは経験則ではなく、多くの心理学者が調査した結果です。
以下に相手のことを知るための項目の例を挙げます。
・相手の好きな映画は?
・相手が最初に就いた職業は?
・よく観るテレビは?
・生まれた場所は?
・好きな本は?
・相手の服のサイズは?
・休日の好きな過ごし方
・(あなた以外で)親友は誰?
・好きな動物は?
・相手がよくする癖は?
【参考文献】
リチャード・ワイズマン『その科学が成功を決める』文春文庫、2012年