日頃から会話や文章が上手になりたいなあとは思っていて、じゃあどうすればいいかと考えるわけです。
小学校の頃によく言われていたのが、「起承転結」という文章の形。
「起承転結のある文章を書きなさい」みたいに先生に言われていた記憶があります。
でも、よくよく調べてみると、「起承転結」ってあんまり世界的に「良い文章の形」としては捉えられていないっぽい。
で、「じゃあどんな文章の形がいいのか?」という話になるわけです。
1. 文章構成の方法
そんな感じで、良い文章・良い会話ができるための「文章の型」を探すネットサーフィンに赴くわけです。
いろいろ調べてみると、文章構成の方法はやっぱりいろいろある。
その中でも比較的有名で有用そうなのがPREP法とIMRADなわけです。
2. PREP法とIMRAD
2-1. PREP法
PREP法は、
P:Point(結論)
R:Reason(理由)
E:Example(事例、具体例)
P:Point(結論を繰り返す)
という最初に結論を持ってくる忙しい現代人にはぴったりの方法。
ビジネスシーンでよく用いられる方法なのだとか。
2-2. IMRAD
IMRAD(イムラッド)はIntroduction, Methods, Results And Discussionの頭文字。
AはAndなので実質意味はなくて、
I:何を(研究したり)したのか?
M:具体的にしたことは?
R:わかったことは?
D:そのわかったことは何を意味するのか?
という感じ。で、IMRADはさらにいろいろ足した形が良いとされていて、
T:タイトル
A:要約
I:問題提起
M:方法
R:結果
D:考察
C:まとめ
って形にするといいそうです。
御察しの通り、IMRADは論文などで用いられるけっこうお堅い文章の型。
3. 「結論は最初か最後か」問題
そんで、ちょっと逸れますが心理学の話。
一般に「結論は最初に言え」というのが巷のプレゼンテーション術ではよく言われますが、実際のところどうなのかという話。
調べてみると、結論を最後にとっておく方法を「クライマックス法」、結論を最初に言うのを「アンチクライマックス法」と言って、どっちがいいかというよりそれぞれ長所と短所がある。
結論が最後になってしまう「クライマックス法」の場合、「で、言いたいことはなんなの?」と相手に面倒くさがられる。
要するに「クライマックス法」は相手がその話題に興味が薄い場合に聞く耳を持たれなくなってしまう。
一方、結論を最初に言う「アンチクライマックス法」の場合、その結論が聞き手にとって嫌な結論だともう聞く耳を持たれなくなる。
そんな感じで心理学者のゆうきゆう氏がおすすめするのが結論を最初と最後両方にもってくるPREP法に近い方法。
・まず最初に最初に結論を言う。
・「でも、そのための課題が1つだけあるんです」的な問題提起で引きつける。
・具体的な話をする。
・冒頭の結論+問題解決を加えた結論で締める
といった感じ。
要するに最初に結論は言うけれど、最後にも最初と筋は一緒だけれどより完成した結論を持ってくる方法。
4. まとめ
そんな感じで文章構成には主にPREP法やIMRADなどがあって、
IMRADは非常に論理的でいいけれど、論文調で日常使用にはちょっと堅いかなあという印象。
なのでPREP法が使えるかなあと思うわけです。
ただ、PREP法特有の結論を2回言う戦法では、同じこと2回言ってしまうことになりがちなので心理学的なアレンジを加えて、
P:簡単な結論と問題提起
R:理由や解決策
E:具体例やたとえ話
P:最終的な結論
って感じがいいのかなあと思う今日この頃です。
5. その他の記事
6. 参考資料
ゆうきゆう『相手の心を絶対に離さない心理術』海竜社、2007年