「PNG」とは?
「PNG」とは画像の形式の1つです。
「Portable Network Graphics」の頭文字を取って「PNG」とされ、読み方はおおむね「ピング」と言われます。
「PNG」は可逆圧縮である点と、透過処理に対応している点が特徴の画像ファイルフォーマットです。
主にイラストなどの保存に適しています。
「PNG」の意義(長所・短所)
PNGは主要な画像形式の中で、比較的新しい形式です。
画像形式の1つに「GIF」という形式があります。
「GIF」は昔、特許の問題でみんなが自由に使えるかという観点で疑問視されることがありました。
そういった特許に対抗するかたちでPNGは開発されました。
PNGの長所の1つは可逆圧縮であることです。
可逆圧縮とは、元のデータを保ったまま圧縮できるということです。
逆に圧縮するたびにデータが劣化していく圧縮を非可逆圧縮と言います。
PNGはこの編集や圧縮するたびにデータが劣化することを防ぐことができます。
PNGのもう一つの長所に、透過処理ができる点があります。
透過処理、つまり背景などを透明にできるということです。
一方、PNGにも短所があります。
PNGと同じくらい有名な画像形式に「JPG」という形式がありますが、こういった画像形式と比べると
PNGは比較的ファイルサイズが大きくなりがちです。
また、細かな色のグラデーションの表現は苦手です。
「PNG」の実際
同じPNGでも、いくつかの種類があります。
PNGの種類は「PNG-8」「PNG-24」「PNG-32」など数字で表されます。
基本は数字が大きくなるほど多機能になります。
ただ、実際に扱う上で毎回設定したり考えたりすることは少ないかもしれません。
基本は「PNG-32」を選択しておくと無難かと思います。
理由は「PNG-32」は半透明にするなど透過処理もより豊かになっているからです。
また、PNGは先述のように、グラデーションの表現は苦手ですが、可逆圧縮でデータの劣化が防げます。
こういった観点から、
PNGはイラストなどの保存に適しています。
一方、実物の写真を保存したり、ファイルのサイズを抑えたい場合はJPGなどの別の形式を選択することになるでしょう。
おわりに
以上のように、どんなファイル形式も一長一短があります。
「PNGは画質がきれいなのか?」と聞かれれば、
「イラストはきれい。ただしファイルサイズは大きいけれど」となります。
どんな形式も使いようで、たとえば実物の写真などはJPGのほうがきれいでサイズもコンパクトになる可能性もあります。