アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
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与幸吉と真人の戦い
第30話および31話で描かれた与幸吉と真人の戦い。
派手なアクションの中にもオマージュや隠喩が豊富に含まれる戦闘だと思います。
解説
エヴァンゲリオンのオマージュ
見た目だけでなく、山を下る動きや咆哮など随所にエヴァンゲリオンのオマージュが見える「究極メカ丸絶対形態装甲傀儡究極メカ丸試作0号」。
ビームによるカラフルな爆発の中で、紫と緑を基調としたシーンがありなおさらエヴァンゲリオンを想起させます。
ちなみに真人のほうは度々腕を大きくして、ワンピースのギア3を彷彿とさせる攻撃。
魂を攻撃された真人
夏油「やるね彼。
一時的にだろうけど、特級クラスの呪力出力。
真人対策もしっかりしてきたわけだ。
場合によっては今この場で……」呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第31話 宵祭り(ABEMA)より引用
明らかに真人を見捨てるような思惑を含んでいそうな夏油。
それはそれとして、
与と真人の戦闘は、真人の特殊性を再認識できる回でもあると思います。
「肉体よりも魂が先にある」という理論の下、自他の魂を操作できる真人。
このため真人はいくら身体に攻撃を受けても再生できる稀有な力を持っています。
しかし、交流会で花御があれだけ虎杖と東堂にやられながらも再生していた様子により、1期では真人の特殊性がわかりにくくなった気もします。
設定を深堀すると、(東堂が言及した通り)通常の呪霊は呪力を消費することで身体を再生させることができます。しかし頭をやられるとその限りではありません。
これに対し真人は自分の魂の形を術式で維持できるため、身体のどこを攻撃されても問題ありません。
もちろん術式を使用するため多少の呪力を消費しますが、通常の呪霊の再生と比べれば微々たるものと言えるでしょう。(実際、五条にやられた花御や漏瑚は五体満足な復活には時間を要しています)
領域を使うという、虎杖以外で真人を倒す術が判明した点も重要な第31話。
簡易領域を発動させる与
領域展開、自閉円頓裹。
呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第31話 宵祭り(ABEMA)より引用
シン・陰流、簡易領域!
呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第31話 宵祭り(ABEMA)より引用
京都校のみんな、特に思いを寄せる三輪に五体満足で会いたいと願う与。
そんな与にとっての勝利の鍵が、三輪が使っていた「シン・陰流 簡易領域」であるというのは胸が熱い展開です。
直接戦闘になる与と真人
勝利を確信し「屈託のない笑顔の三輪」を想像した矢先に、「邪悪に笑う真人」が出てくるというなかなか残酷な演出である戦闘終盤。
視聴者目線で見ると「やっぱり与は逃げることに徹すればよかったのではないか」「事前に五条に伝えておくべきだったのではないか」など「たられば」は尽きません。
しかし簡単に思いつく手段のほとんどは「内通者と身体を治す」ことの「縛り」の中に組み込まれていて、こうするしかなかったのだろうなとも思います。
本編の解説
参考資料