西村博之氏の「働き方完全無双」を読みました。
学んだことや役に立ちそうなことのまとめの続きです。
前回の記事:「働き方完全無双」を読んで学んだことの要約とまとめ①
1. 「働き方完全無双」とは?
2chををはじえめとした様々なウェブサービスを作ったことで有名な西村博之氏(ひろゆき)。
少子高齢化によって、多数派の高齢者を優遇した政治が行われる日本。
若者は政治や制度といった大きな枠組みを変えるよりも、小回りのきく個人でいかに衰退していく日本を乗り切るかというのがひろゆき氏の基本的な考え方。
「働き方完全無双」はそういった個人が幸せに生きる方法を考えた1冊です。
以下、要点を箇条書き。
2. お金に対する考え方
一番幸せなのは無名の金持ち
日本の世帯で貯蓄額が0円の世帯は約30%
癌になった際、オプジーボという年間2000万円する薬を服用すると平均で10カ月くらい延命できる。
例えば生活保護になると医療費は全て国が出している。
経済的困難で老後に生活保護になって癌になってから2000万円を使うより、若いうちにその2000万円を教育投資したほうが人は幸せになれるのではないか。
高齢者が多数派であり、高齢者が無条件に得をする今の日本において、圧倒的に弱者である若者はモラル的にズルいことをしてでも生きていくしか方法がないのかもしれない。
3. 健康のこと
現代の成人病の多くは「食べ過ぎ」が原因であることが多い。
健康のために1日1食にすることもあり。
人は血糖値が下がると空腹になり炭水化物を摂りたくなる。
果物やチョコで血糖値を維持すると食べ過ぎない。
バナナやメロン、トマトなど切ったらそのまま食べられる果物や野菜はおすすめ。
4. 働く上での人間関係
例えばスマホ依存症の人はスケジュールチェックに向いていたりする。
依存する欠点を仕事に活かすことはできる。
長期的に関係を築けない人は会社に採用されにくい。
「人としてダメだけで技術は優秀」という人は外注先になりがち。
事業をやるとき、「たまに大きな報酬をくれるクライアント」を大事にしがち。
けれど本当に大事に扱わないといけないのは「毎日小さな報酬をくれるクライアント」。
それに、大口のクライアントはすぐに偉そうになる。
会社と個人の人生は別のも。でも人間関係も大切。
必要なときは見切りをつけることもの念頭に置きながら、「今いる環境では仲良くしておく」くらいのスタンスがベスト。
「新しいこと」や「よくわからない」ものを知らないうちから恐れるな。
技術はどんどん進歩していき、「よくわからないもの」は増えていく。
法律以外で面倒なことが起こるのが日本の悪い部分。
契約書を交わすときは、
「その人が悪意を持って行動するとしたら何をやるだろう?」
という視点で契約書を読む。
「お金を払います」という1文が契約書にあったら、「いつ」「誰が」「いくら」払うのかが明記されていなければ払ってもらえないのと一緒。
日本のホテルは値段が安すぎて、外国人観光客が来ない。
お金持ち向けのサービスだって必要。
日本は観光事業に可能性がある国。
「パリもいいし、ローマにも行きたい」
そんなふうに、パイを奪い合う競争から降りてパイを増やす道を選ぶべき。
日本は、「みんなと同じことをしていれば安心だった国」から「みんなと違うことをやらないとどんどん落ちていく国」になりつつある。
5. その他の記事
6. 参考資料
西村博之『働き方完全無双』大和書房、2018年