「満員電車にサヨナラする方法」を読んだ学びと要約

秋好陽介氏の「満員電車にサヨナラする方法」を読みました。

学んだことの要約やレビューです。

抜粋ではなくあくまで学んだことを個人的にまとめたノート感覚なので、原文をしっかり読みたい方は本を購入することをおすすめします。



「満員電車にサヨナラする方法」とは?

クラウドソーシングとはネット上で仕事を依頼したり受けたりして自由に個人がお金を稼ぐことができるサービスです。

そのクラウドソーシングの大手サイトであるランサーズ

著者の秋好陽介氏はランサーズの生みの親。

そんな秋好氏がランサーズを作った経緯やこれからの働き方についての考えをつづったのが「満員電車にサヨナラする方法」です。


要約

以下、心に残った点をピックアップ。

昔は親の仕事を継いでその技術をまた子供に教えてといったように、1つのスキルが世代を越えて通用した。

けれど次第に1つのスキルは1つの世代が食べていくだけで精一杯になり、現代では1つのスキルだけで個人が一生食べていけることが少なくなっている。一世代で複数のスキルを時代に合わせて身に着けていくことが必要になっている。

クラウドソーシングは、本当の意味での労働市場の自由化の可能性をもっている。

自分の力で稼いだお金は初めは実感がわかないが、大きな嬉しさがある。
その感覚は会社で言われたことをして月末に振り込まれるお給料とはまた違った感覚がある。

自分が思うサービスや製品がないなら、自分で作ればいい。

企業が個人を管理するより、
同業者組合のような個人が自分の労働力を管理しながら人々が集まる方式が歴史的には長い。

今や正規雇用の労働者は全体の半分くらい。
会社というシステムが時代に合わなくなってきている。

クラウドソーシングは例えばメール1通を翻訳してもらうようなちょっとした仕事を投げかけることができる

クラウドソーシングは無償と有償のものがあり、
前者の例がウィキペディア。後者の例がランサーズ。


レビュー

秋好氏は企業が個人を管理する「会社」という仕組みが時代に合わなくなってきていることを指摘しています。

会社という仕組みの歴史をたどると坂本竜馬の海援隊などが有名ですが、要するに人類の歴史で「会社で働く」というスタイルがものすごく長いかと言えばそうでもない。

「大多数の人が会社に正規雇用で勤めて定年まで1つの会社で働き、その中で生活が保障される」というのが時代的に無理がでてきている点は他の著名人も指摘しており、個人的にも同意です。


一方で、個人が自由に働くということが個人の幸せに直結するかといえばいささか疑問です。

なぜなら、

クラウドソーシングはネットを通じて多くの人に仕事を依頼できるぶん、報酬が安い人が採用される傾向にあります。

要するに時給の削り合いが発生してしまうわけです。

自分の個性やスキルを活かしやすい一方で、

誰にでもできる仕事は今まで以上に単価が安くなり、時給が下がり、誰にでもできる仕事しかできない人は今まで以上に生活が厳しくなっていくのではないかと思います。


そんな感じで、これからの働き方について考えさせられる1冊です。

一方で、個人の考えを綴った本なので、学術的な知識が得られる類いの本ではありません。

「満員電車にサヨナラする方法」は、アイディアを得たり考え方に刺激を与えてくれる本だと思います。


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参考資料

秋好陽介『満員電車にサヨナラする方法』ビジネス社、2014年