アニメ「炎炎ノ消防隊」の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
ショウの能力
漫画およびアニメ「炎炎ノ消防隊」の主人公シンラの弟であり、伝導者一派の組織である「灰焔騎士団(かいえんきしだん)」の団長であるショウ・クサカベ。
ショウの能力は、宇宙の膨張熱を奪い、時間を止める能力です。
これは、
伝導者とのアドラリンクにより強化された、アドラバーストの炎が成せる技です。
宇宙の膨張熱とは?
ビッグバン
宇宙はビッグバンにより始まったという説はよく聞きますね。
ビッグバンが起こる前は何もない「無」であり、そこには生物はおろか空気や熱、時間という概念の何もかもがありません。
その「無」の状態からビッグバンが起こり、宇宙が生まれ、星が生まれ、生物が生まれたとされます。
ビッグバン後、宇宙は今なお膨張を続けているとされてます。
宇宙の膨張と時間
宇宙が膨張している付近、つまり宇宙の端っこにある星は、宇宙の比較的内側にある星より地球から速く遠ざかっているそうです。
この原因には様々な仮説がありますが、その1つとして、宇宙が膨張している付近とそうじゃない付近では時間が流れる速度が違うという説があります。
つまり、
宇宙の膨張が時間の流れに影響している可能性があるわけです。
ショウの時間を止める能力の仕組み
俺は周囲の膨張熱を奪い、時間を止めている。
炎炎ノ消防隊 第弐拾弐話 「兄の意地」(GYAO!)より引用
ショウは、炎の力で宇宙の膨張熱に干渉することで時間を止めています。
これができるには2つの背景があります。
1つはショウがアドラバーストの使い手だからです。
アドラバーストとは、限られた人物だけが使える特殊な炎を起こせる現象のことです。
アドラバーストの炎は、あらゆる熱に干渉できる特別な炎です。
あらゆる熱に干渉できるので、宇宙の膨張熱という特殊な熱にも干渉できるわけです。
2つ目は、ショウが伝導者とアドラリンクしている第四世代能力者だからです。
アドラリンクとはアドラバーストの使い手が他者と精神をリンクさせ力を強める行為です。
特に伝導者とのアドラリンクは力の強化の幅が絶大で、伝導者とアドラリンクすることで能力が覚醒したアドラバーストの使い手は第四世代能力者と呼ばれています。
ショウは伝導者とアドラリンクし、自分の(アドラバーストの)炎の力を底上げすることで、宇宙の膨張熱を操作できるほどに至っています。
おわりに
このように、「時間を止める」という反則級の技を持つショウですが、その能力は伝導者とのアドラリンクが前提になっていることがわかります。
第23話ではショウは伝導者とのリンクを切られ、能力が使えない状況に陥ります。
ショウ単体の力では、時間を止めることができないことがわかります。
また、「宇宙の膨張熱に干渉する」という行為は伝導者とのリンクがあってもかなりの負担がある行為であることがわかります。
シンラを見失ったショウは、シンラを探し出すごく数秒ないし数十秒の時間でも時間停止を解除しています。
止められる時間がごく短時間であることがわかります。
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