アニメ「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
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アームカバーを外したちせの左腕
第9話のちせの回想(夢)にて、左腕にタトゥーのような模様があることがわかります。
不登校である点や左腕だけアームカバーで手首を隠している点がキャラクター設定として印象的なちせ。
このため視聴者から自殺未遂のリストカット痕の可能性も物語序盤では予想されていました。
しかし実際はかなりの大きさである蝶の模様が腕に入っていることがわかります。
後の描写も含めてちせの左腕の蝶の模様はタトゥーではなくボディペイントである可能性が濃厚となりますが、いずれにせよちせの疎外感や孤独感を表す要素となっています。
解説
左腕だけ隠すちせ
私服や水着など、一貫して左腕にアームカバーをつけている様子が何らかの伏線を思わせるちせ。
左腕を故意に隠しているのは明らかです。
一方で、隠すならもっと自然なやり方もあるのでしょうが、あえて右腕は露出した服装をしています。
左腕の隠したいことは事実なのでしょうが、そのことを周囲から気づかれることについては無頓着な様子がうかがえます。
ちせの服装とアームカバーから、孤独感や疎外感、自己顕示欲など思春期の複雑な感情が混ざり合った様子を察することができます。
ちせの性格と不登校
自身の不登校に対して後ろめたさはそれほどなく、むしろ将来は無職で家に引きこもる暦を目指しているとまで言うちせ。
夢芽達に対して「(自分は)器用じゃない」と言ったり、社会に馴染めていない自分に対して達観している印象を受けます。
ちせの疎外感とタトゥー
一方で夢芽や暦達の言動に対して度々疎外感を感じており、孤独という感情はちせの人格形成における大きな要素の1つとなっています。
ノートや机に一生懸命レース模様を描いているちせ。
自身の腕にまで模様を入れます。
ちせは自身が描くデザインが好きだし、その技術に誇りも持っているのでしょう。
しかしその感覚が周囲に理解されないことも知っており、孤独感も感じています。
腕の模様を隠すなら、例えば薄手のパーカーを常に羽織るなどもっと自然なやり方はあるはずです。
ちせが左腕にだけアームカバーをするのは、腕の模様を隠しながらも、心のどこかでそのデザインを周囲に表現したい自尊心も混ざっているのかもしれません。
ちせの左腕がタトゥーではなくボディペイントである理由