カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)について適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
テレビ放送時の話数
本来は全26話あるアニメ作品「カウボーイビバップ」ですが、テレビ放送時は放送期間の関係で抜粋された12話+オリジナルの総編集1話の計13話構成となっています。
以下がその構成であり、()内が本来の26話中の話数になります。
- 第1話「野良犬のストラット」(2)
- 第2話「ホンキィ・トンク・ウィメン」(3)
- 第3話「ヘヴィ・メタル・クイーン」(7)
- 第4話「ワルツ・フォー・ヴィーナス」(8)
- 第5話「ジャミング・ウィズ・エドワード」(9)
- 第6話「ガニメデ慕情」(10)
- 第7話「闇夜のヘヴィ・ロック」(11)
- 第8話「ジュピター・ジャズ(前編)」(12)
- 第9話「ジュピター・ジャズ(後編)」(13)
- 第10話「ボヘミアン・ラプソディ」(14)
- 第11話「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(15)
- 第12話「スピーク・ライク・ア・チャイルド」(18)
- 第13話「よせあつめブルース」
本来の話数
本来の構成である全26話は以下のようになります。
()内はテレビ放送時の話数になります。
- Session#1「アステロイド・ブルース」
- Session#2「野良犬のストラット」(第1話)
- Session#3「ホンキィ・トンク・ウィメン」(第2話)
- Session#4「ゲイトウェイ・シャッフル」
- Session#5「堕天使たちのバラッド」
- Session#6「悪魔を憐れむ歌」
- Session#7「ヘヴィ・メタル・クイーン」(第3話)
- Session#8「ワルツ・フォー・ヴィーナス」(第4話)
- Session#9「ジャミング・ウィズ・エドワード」(第5話)
- Session#10「ガニメデ慕情」(第6話)
- Session#11「闇夜のヘヴィ・ロック」(第7話)
- Session#12「ジュピター・ジャズ(前編)」(第8話)
- Session#13「ジュピター・ジャズ(後編)」(第9話)
- Session#14「ボヘミアン・ラプソディ」(第10話)
- Session#15「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(第11話)
- Session#16「ブラック・ドッグ・セレナーデ」
- Session#17「マッシュルーム・サンバ」
- Session#18「スピーク・ライク・ア・チャイルド」(第12話)
- Session#19「ワイルド・ホーセス」
- Session#20「道化師の鎮魂歌」
- Session#21「ブギ・ウギ・フンシェイ」
- Session#22「カウボーイ・ファンク」
- Session#23「ブレイン・スクラッチ」
- Session#24「ハード・ラック・ウーマン」
- Session#25「ザ・リアル・フォークブルース(前編)」
- Session#26「ザ・リアル・フォークブルース(後編)」
解説
テレビ放送第1話が本来の第2話である「野良犬のストラット」に置き換わっているように、テレビ放送では登場人物達の初登場を優先して構成されています。
具体的にはアイン・フェイ・エドの登場回を優先することで、物語の最低限の時系列を維持しています。
ただこの代償としてスパイクの過去に初めて触れる回である「堕天使たちのバラッド」が抜け落ちます。
さらにスパイクの過去と物語全体の終わりを示す「ザ・リアル・フォークブルース」はカットされます。
同様にフェイの記憶が戻るストーリーやエドとアインがビバップ号を下りるストーリーもカット。
おおむね主要人物達の顛末は語られないようになります。
テレビ放送では、スパイクとフェイの過去に少し触れるというかたちで終わる構成となっています。
全26話を12話でまとめるとなると妥当な構成かなと納得できる一方で、全話通しても非常に印象的な「道化師の鎮魂歌」もカットされていてやはりもったいない感は否めません。
カウボーイビバップは基本は1話完結のストーリーですが全26話それぞれに味わいがあり、やはり全部通してカウボーイビバップだなと思います。
補足記事