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第3話「君だけがいない世界」レビュー
咲太と麻衣がほぼほぼ結ばれることになる第3話。
ハッピーエンドで良かったなあという印象ではあるのですが、
個人的には咲太の告白シーンはやっぱり痛さがあって感動できるかというと微妙な感じでした。
一方で、
(おそらく)世界で自分を認知してくれている最後の一人であろう咲太を、自分の意思で眠らせて別れを告げる麻衣のシーンは彼女の心情を思うと非常に感動しますね。
第3話「君だけがいない世界」のあらすじ
アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」は、思春期特有の悩みやコンプレックスを「思春期症候群」という架空の病気を通して描く物語です。
ゆえに誰の思春期症候群なのかで、ストーリーが大きくは区切られます。
アニメ全13話において、第1話~3話までが麻衣の思春期症候群の話になります。
そのため第3話は青ブタにおける1つの区切りになる回です。
思春期症候群が進行する麻衣。
学校中からももう麻衣は認知されず。
咲太は双葉とのやりとりの中で、次に眠ってしまえば自分も麻衣を認知できなくなることを察します。
数日にわたり不眠を貫く咲太ですが、体は限界に。
そんな状態を見た麻衣は、咲太のことを思い、こっそりと咲太の飲み物に睡眠薬を入れます。
睡眠から目覚め、麻衣のことを認知できなくなった咲太。
自分の日記を見ても、麻衣のことを思い出すことはできません。
しかし、試験中に出てきた問題が、麻衣とテスト勉強をしていたときに出てきた問題であったことをきっかけに麻衣のことを思い出します。
麻衣の存在が認知されない「空気」を壊す強烈な出来事を起こすため、
咲太はテスト中に校庭に飛び出し、学校中が聞こえるような大声で麻衣に告白をします。
その異様な状況に学校中が注目し、麻衣は認知されるようになります。
第3話「君だけがいない世界」の解説
咲太のことを思う麻衣
栄養ドリンクを多用しながら、数日にわたり不眠を続ける咲太。
しかしついに、麻衣と試験勉強中に倒れてしまいます。
それもそのはず。
咲太の飲み物には睡眠薬が。
麻衣のことを思い、必死に睡魔と闘う咲太。
そんな咲太が大切な存在だからこそ、麻衣は自ら咲太を眠らせてあげます。
双葉のファインプレー
咲太と同様に、麻衣の記憶をすでに失っている双葉。
麻衣のことをいずれ忘れてしまうかもという危機感を持っていた咲太が、日記に麻衣のことを書いていたように、
麻衣のことを覚えていた頃の双葉は未来の自分に向けて付箋で指示を出します。
それは咲太に手紙を渡すこと。
手紙の内容は麻衣が再び周囲から認知されるにはどうしたらいいかのヒントが書かれていました。
告白をする咲太
全校生徒の前で告白をし、再び麻衣は周囲から認知されるように。
めでたしめでたし。
タイトルの伏線回収
そんでもって後日談。
全校生徒の前で告白をするという、青春丸出しの恥ずかしい行為をした咲太に対して双葉が「青春ブタ野郎」と罵ります。
おわりに
ということで一区切りついた青ブタ。
個人的には、
青ブタにおける第1話~3話は非常にスタンダードで盤石なストーリーだなと思います。
第1話~3話はもちろんおもしろいのですが、
感動やおもしろさ、描写の奥深さは続く第4話以降のストーリーの方が個人的には上かなとも思います。
しかしながら、基本の設定や咲太と麻衣の絆などがあっての4話以降なので、やっぱりはずせない青ブタの1~3話。
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