「オトナ帝国の逆襲」の感動場面
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
大人も泣けると今なお評価が高い映画、
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」。
そんな「オトナ帝国の逆襲」において最も感動するシーンの１つが「ひろしの回想」シーンではないでしょうか。
「ひろしの回想」シーンは、平凡だけれどかけがえのない人生の１コマ１コマをたどることで、非常に共感でき感動するシーンとなっています。
さらに「オトナ帝国の逆襲」の深いところは、
「ひろしの回想」シーンではひろしの足元を写すシーンが度々あり、これが「自分の人生を自分の足で１歩１歩進んできた」という演出のように感じます。
そして、
自分の人生を進んできた中で染み付いた足の匂いで、洗脳から目を覚ますという演出につながります。
足の臭さで洗脳から目を覚ますというのは一見すると「クレヨンしんちゃん」らしいギャグのように思えますが、
掘り下げて考えると、
自分の家族や子供のことを思い出させてくれるアイテムが、自分が一生懸命歩いた人生の中で染み付いた足の匂いであるというなんとも深い内容になっています。
以下、ひろしの回想シーンを見ていきます。
「ひろしの回想」シーンの解説
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
ひろしは子供になったのではなく、
子供時代の夢というか幻覚の中に入り込んでいます。
必死に呼ぶしんちゃんですが、本人は全く思い出せない様子。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
困ったような表情の両親。
穏やかではありますが、どこか感情が抜けていて作り物のような雰囲気ですね。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「懐かしい匂い」に対して、「今の匂い」であるひろしの靴(足)の匂いで目を覚まそうとさせるしんちゃん。
ひろしが外見は子供でありながら靴の匂いは今の大人の匂い(臭い)であることから、
あくまでこの「子供ひろし」はひろし本人の幻覚であることがわかります。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
子供時代を思い出すひろし。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
大きく頼もしく見える父の背中。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
親に連れられて一緒に出かけた日々。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
そしていつからか、親と出かけるよりも一人で遊びに行くことの方が多くなっていく。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
恋愛に心を奪われることもあれば、
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
一人になったり、受験に耐える時期もある。
ここまでが数年間の回想ではありますが、それぞれ春夏秋冬と四季も別々に描かれていますね。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
上京する青年時代。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
右も左もわからない都会で、
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
社会人としての生活が始まります。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
先輩についていき仕事を教えてもらいながら、
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
上司に怒られることもあります。
ひまわりが生まれる際の話では、「重要な仕事がある」と言ってその仕事は「今日は奥さんのところへ早く帰ること」と気をきかせてくれる理解のある上司です。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
落ち込んだときは支えてくれる同僚達。
家族だけでなく、たくさんの人に恵まれ支えられて今があるわけですね。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
そしてみさえと出会います。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
しんのすけが生まれるとき。
焦る気持ちから走るひろしですが、人がいるところでは迷惑にならないように歩くひろし。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「夫婦」が「家族」になりました。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
愛する家族と共に過ごす家を建てて、
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
家族との生活を守るため、日々一生懸命に働きます。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
残業をして遅くなる日だってあります。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
ここでも足元のカット。
平凡だけれど一生懸命歩んできた人生、その人生を進んできた自分の足。
その足に積み重なった匂いで家族や子供の存在を思い出すという演出のように思えます。
このように考えると、回想シーンの足元のカットもとても重要に感じますね。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
インターホンの前ではジャケットを脱いでいたのに、玄関では着ています。
作画ミスの可能性もありますが、
玄関で迎えてくれる我が子や、ジャケットをあずかってくれるみさえに、仕事で疲れた顔を見せないひろしの強さともとれますね。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
足の匂いで家族と笑い合う日々。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
そして今度は自分が背中を見せる父親になったわけですね。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」（Abema TV）より引用
そんな家族の存在を思い出し涙するひろし。
家族のことを思い出させてくれたのが、我が子であるというシチュエーションもひろしにとっては涙する理由のように思えますね。
強く我が子を抱きしめます。
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