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「鋼の錬金術師」1期と2期のホムンクルスの違い
「鋼の錬金術師」は漫画が原作の作品であり、アニメは1期と2期があります。
1期はアニメオリジナル展開であり、2期は原作に忠実な展開となっています。
このため1期と2期は関連性のない独立した話になっています。
そんな「ハガレン」の1期と2期で最も異なる点の1つが、ホムンクルスの設定ではないでしょうか。
1期のホムンクルスは、人体練成に失敗したときにできた生き物(?)に賢者の石の不完全品を与えてできたものです。
このため1期のホムンクルスは全員ベースとなった人間がいます。
2期のホムンクルスは、ラスボスである「お父様(フラスコの中の小人)」から切り離された「7つの欲」とされています。
以下、1期と2期、それぞれのホムンクルスの違いを見ていきます。
それぞれのホムンクルスの違い
ラスト
「色欲」の名を冠するホムンクルス。
その名にふさわしく、1期・2期ともにグラマラスな女性のデザインでこの点は共通です。
見た目だけでなく、能力も1期と2期で変わりはありません。
1期では、スカーの兄の恋人がベースとなっています。
また、ラストの最も違う点はその性格なのではないでしょうか。
1期のラストは「人間になりたい」という思いが強く、それ故にエルリック兄弟に一時的に味方をしたり、その思いから生みの親に反旗を翻し最終的に命を落としてしまいます。
グラトニー
「暴食」の名を冠するホムンクルス。
こちらもデザインや言動はおおむね共通しています。
1期ではベースとなる人物は不明。賢者の石を生成するために作られました。
2期では「真理の扉」を作るために作られました。(結果としては失敗し「疑似」になりましたが。)
エンヴィー
「嫉妬」の名を冠するホムンクルス。
こちらもデザインは共通ですが、2期の方がやや子供っぽい印象も受けます。
1期ではホーエンハイムとダンテの息子がベース。
変身能力は共通ですが、1期が人間の姿での格闘戦が主なのに対し、2期では巨大な怪物になって戦うことが多いです。
それに伴い、1期の方が格闘能力が高い描写が多いです。
グリード
「強欲」の名を冠するホムンクルス。
1期ではダンテに恋心を抱いていた人間がベース。
2期ではリンと共存します。
身体硬化能力は共通であり、「最強の盾」を持つホムンクルスとして描かれます。
ラース
「憤怒」の名を冠するホムンクルス。
1期ではイズミの子供がベースであり、エドの手足を持っていて錬金術が使えます。
このため原作とは大幅に設定が異なります。
2期ではキング・ブラッドレイの正体という位置づけであり、人間ベースのホムンクルスです。
スロウス
「怠惰」の名を冠するホムンクルス。
1期ではエドとアルの母親であるトリシャがベース。
2期では怠惰な大男です。
ラース同様、アニメ1期と2期では大きく設定が異なるホムンクルスです。
プライド
「傲慢」の名を冠するホムンクルス。
1期ではキング・ブラッドレイの正体という位置づけであり、
2期ではセリム・ブラッドレイの正体という位置づけです。
1期と2期の要点
以上のように1期と2期で設定が異なるホムンクルス。
特にキング・ブラッドレイが1期では「プライド」、2期では「ラース」になっている点はややこしいと言えます。
また1期と2期ではホムンクルスのメンバーも異なるため、それぞれのパワーバランスというか強さも微妙に異なっています。
1期と2期では設定が違うことに伴い、それぞれのホムンクルスの物語や内面の描写も異なっています。このあたりの詳細は以下に挙げていきます。