恋愛においても結婚においてもできればパートナーに浮気はしてほしくないものです。
しかしながら、どんなに痛い目をみても浮気を繰り返す人というのが世の中にはいます。
浮気って、どんな人がするのでしょう?
世の男性のうち、浮気をするリスクがあるのが何割くらいなのでしょう?
愛着ホルモン
より良い結婚生活のためには、パートナーに対する愛着はあるに越したことはないでしょう。
他者に愛着を持てるか否かはその人の心がけだけでなく、体のホルモンバランスからも影響を受けます。
オキシトシンというホルモンは一時期メディアにも取り上げられ有名になった愛着ホルモンのひとつです。
オキシトシンは主に女性に効果を発揮する愛着ホルモンです。
男性の場合、愛着を促すのはバソプレシンというホルモンです。
バソプレシン受容体
ストックホルムにあるカロリンスカ研究所のハッセ・ワルム氏らは、このバソプレシンについて研究をしました。
愛着ホルモンであるバソプレシン受容体に関わる遺伝子、RS3という部分がパートナーに対する愛着度に影響することがわかりました。
パートナーに対する愛着が芽生えにくいと、当然恋が長続きせず別のパートナーとの恋愛に走りがちです。
遺伝子によって浮気のしやすさが人によって異なるというわけです。
対立遺伝子334
バソプレシン受容体に関わるRS3。
これには何種類かあって334という部分が最も愛着および浮気行動に影響します。
対立遺伝子334を持っている男性ほどパートナーの愛着が長続きせず、浮気に走りがちです。
厳密に言うと、対立遺伝子334を持つ人はストレスを受けた際の自制心が比較的弱く、「考えもなしに行動する」確率が高い傾向にあるのです。
浮気をする男性は全体の何割?
世の中には対立遺伝子334を、
・1つも持っていない男性
・1つ持っている男性
・2つ持っている男性 がいます。
対立遺伝子334を1つあるいは2つ持っている男性の割合は全体の約4割。
遺伝子的には約6割の男性は一人のパートナーと添い遂げることに向いていて、残りの4割は浮気のリスクがあると考えられます。
まとめ
無作為に男性を選べば、遺伝子的には4割の確率で浮気性の男とあたりそうです。
しかしながら人の言動は遺伝子だけでなくそれまで生きてきた環境も大きく影響します。
あくまで目安程度の話ということで。
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参考文献
ロビン・ダンバー『友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学』インターシフト、2011年