アニメ「鋼の錬金術師」について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ヨキの1期と2期の違い
「鋼の錬金術師」の脇役であるヨキは、1期ではダメ人間のまま死亡し、2期では憎めないキャラとして一定の活躍をしながら生き残ります。
ハガレンは1期と2期で作風が大きく異なります。
1期(アニメオリジナル展開)は暗く重いダークファンタジー、2期(原作準拠)はコミカルさもあるみんながハッピーエンド。
ヨキはそういった1期と2期の作風の影響を色濃く受けているキャラクターの一人であると思います。
解説
設定の違い
ヨキの前日譚とも言える炭鉱での物語は、(ライラが登場するなど一部変更点もありますが)1期と2期で共通です。
その後、軍を追われたヨキは浮浪者となります。
ちなみにハガレンにおいて1期と2期はまったく別物のストーリーですが、1期のユースウェル炭鉱の話を見た上で2期を見るのがおすすめです。
先ほど述べたようにユースウェル炭鉱での話は1期と2期でだいたい同じでありながら、2期では尺の都合でカットされています。
2期でもヨキが説明するかたちで最低限は触れますが、やはり実際の物語として見たほうがイメージがしやすいでしょう。
ユースウェル炭鉱の話が端折られると、ヨキの生い立ちだけでなく、国へ帰ろうとしたメイに物資を提供するユースウェルの人々の人の好さがいまひとつ伝わりにくい気がします。
本編での活躍や出番の違い
1期ではただの浮浪者のままのヨキですが、2期では偶然にもスカーと行動を共にすることになります。
これにより2期では、周囲に流される形ではありますが、次第にホムンクルスの陰謀を阻止する活動に関わることになります。
第52話では自発的に車でプライドに突撃、アル達を救うファインプレーを見せます。
結末の違い
1期ではヨキはラストに殺されますが、2期では生き延びキメラであるハインケル達とサーカスを開きます。
1期のヨキはスカーやメイと行動することなく浮浪者のままで、むしろスカーの居場所を軍に伝えその手柄で軍に返り咲こうとします。
しかしその作戦もうまくいかず、最後は銃に見立てたラストの矛で殺され、軍とスラムの人々が争う火種として利用されます。
まさに1期のヨキはいいとこなしの小悪党として描かれます。
一方、2期では先述のようにプライド戦で活躍。
その後は目立った活躍はないもの最後までスカーやアルを裏切らず、ホムンクルスから国を守る働きに貢献したと言えます。
その後はハインケルやダリウス達とサーカスをはじめ、定職に就くこともできます。
2期のヨキはアニメでよくある「貧弱ですがギャグキャラとして最後まで生き残る憎めないキャラ」であったと言えます。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索