婚活パーティーに限らず、
「初対面の人と短時間しか話す時間がない」中で仲良くなる必要がある場面は意外と多いものです。
合コン、仕事の取引先、飛びこみ営業etc
人間関係には長期的なコミュニケーションと短期的なコミュニケーションがあります。
今日は短期的なコミュニケーション、第一印象を良くするために役立つ心理学的所見をまとめます。
世間話や定型的な質問は社会人の会話に必要ではありますが、男女関係となるとまた少し別です。
短時間で、意中の異性に、自分のことを覚えて興味を持ってもらおうと思うなら人と被らない質問をすべきです。
心理学者のリチャード・ワイズマン、ジェームズ・フーラン、キャロライン・ワット達は、婚活イベントにおける効果的な話し方について調査しました。
初対面の男女が3分間だけ会話をする。
そのときにどのような会話の仕方が効果的か?
ワイズマンらは会話終了後に、相手の印象を評価してもらいました。
そして評価が低い人はどんな会話をし、評価が高い人はどんな会話をしたのか調べました。
評価が低かった人は、
「よくこういうところには来るの?」といったありきたりな質問、
「僕は博士号を持ってるんだ」といった自慢系や自分をよく見せたい類いの言葉が多く使われていました。
一方、、
「自分のことを芸能人で言うと誰に似てると思う?」
「自分がピザの具だとするとなんだと思う?」
など評価が高かった人は人と被らない相手の意表を突くような質問をしていました。
海外の調査なので、「ピザの具で言うと~」は少々日本では意表を突きすぎでしょうが、いずれにせよ予定調和な会話だけでは短時間の男女の会話でアピールはできないようです。
スキンシップはコミュニケーションには大切です。
相手が不快に思わない範囲、セクハラに思われな範囲で自然なスキンシップをとることは大切です。
ある調査では、男性が自然に女性の二の腕を触った場合、触らなかった場合と比べて男性に対する好感度が上がったそうです。
なぜなのでしょう?
人は無意識に、「触れる側」>「触れられる側」というように
触れた方が触れられた方より位が上だと思うのです。
自然とスキンシップを行うことで、
相手は自分よりも魅力的な人と思わせることができるのです。
しぐさや語彙を真似ることは相手の好感度を上げます。
もちろん不自然ならない範囲でですが。
海外の調査で、レストランにてウエイターがお客さんの言葉を繰り返した場合、そうでない場合よりもウエイターに対する好感度が上がりチップが7割も増したそうです。
婚活パーティーでどのような人が人気があるかを心理学者が調査したところ、
容姿端麗な人、社会的地位が高い人は人気傾向にありました。
これは別に不思議なことではありませんね。
しかし興味深いのは容姿端麗で社会的地位も高い、
つまり一般に「完璧」と思われる人達の評価があまり高くありませんでした。
「ライバルが多い」「浮気が心配」など考えから、「完璧」はその人の評価にマイナスの影響を与える場合があるのです。
【参考文献】
リチャード・ワイズマン『その科学が成功を決める』文春文庫、2012年