「GRIDMAN UNIVERSE」シリーズのネタバレを含みますのでご了承ください。
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グリッドナイトが2人いたシーン
映画「グリッドマンユニバース」にてグリッドナイトが2人登場し、これにより「アンチ」と「ナイト」、「怪獣少女」と「2代目」は別人なのではないか?という説が浮上します。
このグリッドナイトが2人登場したシーンについて考えてきます。
解説
不意打ちを仕掛けるグリッドナイト
映画「グリッドマンユニバース」にてグリッドナイトがグリッドマンに不意打ちを仕掛けることで、世界線を一旦リセットすることに成功します。
状況としてはグリッドマンとグリッドナイトが共闘して怪獣を撃破。
その直後、背後から襲うような形でもう1人のグリッドナイトがグリッドマンを攻撃します。
これにより共闘したほうのグリッドナイトや夢芽達、つまりダイナゼノンの世界線の人物が消滅します。
グリッドマンも消え、マルチバースおよびビッグクランチの背景には、マッドオリジン(黒幕の怪獣)に利用されたグリッドマンに原因があることが判明します。
このことに早期から気づいていたアンチと怪獣少女は、裕太達に世界の危機を知らせようと尽力していました。
裕太が見ていた幽霊のような影は、アンチや怪獣少女が空間に干渉しようとしていた表れであったことがわかります。
ナイトと2代目が別個体である説
蓬達の世界は、マッドオリジンに利用されたグリッドマンが創った世界であることが判明します。
つまり裕太達の世界同様、蓬達の世界も現実世界ではない仮想世界のようなものであったことがわかります。
これらに伴い、ナイトや2代目はアンチや怪獣少女とは別個体なのではないかという説が浮上します。
つまり、本物のアンチと怪獣少女は裕太達の世界にずっといて、蓬達の世界に来たナイトと2代目は(アンチと怪獣少女を基に創られた)別人であるという解釈です。
確かに「SSSS.GRIDMAN」最終回においてグリッドマンと新世紀中学生がハイパーワールドに帰還する際、キャリバーがアンチ達は裕太達の世界に残ることを言及しています。
このため蓬達の世界でナイトがハイパーエージェントのような役割を担っているのは不自然と言えば不自然です。
また映画内でもアンチの蓬に対する接し方は、「SSSS.DYNAZENON」であれだけの戦いを経験した間柄とは思えない初対面のような印象があります。
別個体である説は、このあたりの整合性がとれる解釈ではあります。
「SSSS.GRIDMAN」にて六花や内海達は記憶すらも創られたものと説明されるシーンがあります。
「SSSS.DYNAZENON」の描写にてナイトと2代目がアンチと怪獣少女の頃の記憶を持っていることは明らかですが、ナイト達の記憶も創られたものと解釈しても筋は通るでしょう。
しかしながら、アンチと怪獣少女が本物、ナイトと2代目がコピー(偽者)と言えるほどの関係かと言えば疑問が残ります。
グリッドナイトが2人登場したのも世界線が非常に混濁したある種の異常事態のときのみです。
個人的には一方が本物、他方がコピーといった完全な別個体ではなく、「異なるクラウド間で同期されたデータのような関係」だったのではないかと考えます。
ナイト・2代目が別個体でない説
参考資料