ルールを破る人より、ルールに反したルールを作る人が罪深い

ルールについて考えます。



1. ルールに反したルールを勝手に作る人

ルールを守ることは一般的には大切なこととされています。
ルールを破ることは一般的には良くないこととされています。

でも本当に罪深いのは、ルールに反したルールを勝手に作る人なのかもしれません。


2. ルールの上下関係

ルールの強さには上下関係があったりします。
日本の場合は一番上に日本国憲法があります。
そしてその下に法律があります。
そのさらに下に学校や会社の規則があるわけです。

上のルールが「OK」って言ってることを下のルールが「ダメ」って言ったり、上のルールが「ダメ」って言ってるのに下のルールが「OK」と言ったりすると当然ながら矛盾が出てきます。

本来ルールを作るときは、この上下関係を考えて作るべきです。


3. 下のルールを振りかざす人

例えば日本には労働基準法という決まりがあります。
労働基準法によると、社員が残業をしたら会社は残業代を払わないといけません。

労働基準法が上のルールで、会社の規則は下のルールです。

でも、時々困った上司がいます。

「始業前は必ず1時間前に来て掃除や書類の準備をするのが社会人として当たり前」みたいなことを言う上司がいます。

本来は労働時間外に何をしようが個人の自由です。
でも、上司がそう言ったら下の人って断りずらい。反論する人がいないから、上司からしたら「みんなで決めてみんなでやっていることだから1人だけ例外は許さない」になってしまいます。

こんなふうに、ルールを重要視する人の中には、上のルールを無視してできた下のルールを振りかざす人がいます。


4. まとめ

物事にはルールがあります。
そのルールの強さには上下関係があります。
ルール同士でも優先順位があるわけです。

上のルールを無視して、都合のいいように下のルールを作る人がいます。
そういう人に限って、「これは決まりだから」とか「決まったルールは守れ」と声を大きくします。

上のルールを無視した下のルールは、人を窮屈にします。

だからルールを作るときは、慎重にならなければいけません。


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