アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
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ライジングライガーVSファングタイガー
ライジングライガーVSファングタイガーのシーンがある第22話のは、ファンにとっては非常に興奮する回だったのではないでしょうか。
前作「ゾイドワイルド」でも活躍したファングタイガーが、黒を基調としたかっこいい帝国軍バージョンで登場し、ライジングライガーと奮闘。
そんなシチュエーションも注目ながら、ゾイド同士の非常に動きのある作画というか映像にも目を見張ります。
ライジングライガーVSファングタイガーのシーンを振り返ります。
ライジングライガーVSファングタイガーの戦闘シーンの解説
ファングタイガーの功績
まず前置きとして、
ブースターで加速するファングタイガーはかっこよく、旧来のファンからしたら相当嬉しい演出ではないでしょうか。
四足歩行の高速ゾイドがブースターで加速するのは、ゾイドシリーズではおなじみです。
初代アニメである無印ゾイドで、主人公のゾイドであるブレードライガーの加速は興奮したものです。
しかし、
ゾイドワイルドZEROではこのファングタイガーの登場まで、ブースターで加速する4足歩行ゾイドの演出がほぼほぼありませんでした。
ビーストライガーの進化前のライガーは、ブースターを装備していましたが、あれはあまり戦闘には活かされなかったですし。
四足歩行の高速ゾイドがブースターで加速するという演出をゾイドワイルドZEROで見せてくれたファングタイガーの功績は大きいかと思います。
アルドリッジの有能さ
そして対峙するファングタイガー。
このアングルもゾイドシリーズではおなじみですね。
ブースターで駆け上がるファングタイガー。
平面のスペースが狭い洞窟の中で、
上下のスペースを広く使うアルドリッジの技術はさすがと言えるのではないでしょうか。
ジェノスピノ戦をはじめ、何かと捨て駒や噛ませ犬のようなシチュエーションが多いアルドリッジ。
しかし、冷静にみてみればアルドリッッジって非常に優秀なライダーですよね。
トリケラドゴス改とスティレイザー戦では、ディアス中佐にも勝利してますし。
ぬるぬる動くゾイドの戦闘
生き物のリアルさとロボットの機械感のあるゾイドの戦闘はほんとかっこいいです。
ゾイドのCG技術は、無印ゾイドのライトニング登場あたりで飛び抜け、
次作「スラッシュゼロ」の最終話であるライガーゼロVSバーサークフューラー戦で完成形を成したと時折ファンの間では評価されます。
そのライガーゼロVSバーサークフューラー戦を思い出させる、野性味溢れるゾイドの戦闘。
ファングタイガーのワイルドブラスト
そして待ちに待ったファングタイガーのワイルドブラスト。
ただでさえかっこいいゾイドに、ワイルドブラストという見せ場を作ったゾイドワイルドシリーズの功績は大きいと思います。
そして爪を交えるライジングライガーとファングタイガー。
互いに重火器を打ちながらの攻撃。
メインの攻撃を行いながらサブの重火器を打つ演出も、旧来のファンには嬉しいですね。
荷電粒子砲を打ちながらパルスレーザー砲を打っていたレイヴンのジェノザウラーを思い出させます。
ちなみに、
ツノが1本の動物は生物学的には理にかなっていないという説があります。
ゾイドの場合はツノではなく爪ですが。
要するに、
攻撃をするための突起が1本の場合、それが折れると生き物としては致命傷です。
一方、3本あると相手に刺さった時に面積が多すぎて引き抜けず、隙ができます。
そのため生き物として扱いやすく1本折れてもまだ攻撃手段が残る牙やツノ2本のパターンが理にかなっているとされます。
個人的にこの説はすごく納得がいっていて、
そのためライジングライガーのブレード1本はどこか腑に落ちないところ。
ファングタイガーの爪2本と比較するとその違和感をより感じます。
そして最後は電撃攻撃で一旦はライジングライガーに勝利するファングタイガー。
ファングタイガーの武装を正確に把握できていないレオに対し、弾幕の中で奇襲のように尻尾の電撃攻撃を行うアルドリッジ。
ワイルドブラスト真っ向勝負でライジングライガーが敗退すると、強さの設定的に微妙になるので、今回の負け方は良い演出だと思います。
レオはライダーとしての腕前はいいですが、軍人として実践を積んでいるアルドリッジと比べると経験の差があるのだと思います。
そしてピンチの駆けつけるバーン&フォックス。
御都合主義ではありますが、久しぶりのフォックスの登場は素直に嬉しい演出です。
多少子供っぽい構成・演出になっても、盛り上がりのシーンを出し惜しみしないのはアニメゾイドの魅力だと思います。
そしてフォックス&ライガーの共闘。
あくまでファングタイガーは高速戦闘や白兵戦のゾイド。
雨のように降り注ぐ銃撃には対応は難しいですね。
このあたりの倒され方も設定に矛盾のない演出だと思います。
アルドリッジが不憫な気もしますが。
おわりに
ブースターにより機動力が強化され、壁を縦横無尽に移動するファングタイガー。
その戦闘スタイルとアルドリッジの狂気的な様子が非常にマッチしていたなあと思います。
アルドリッジは捨て駒になるにはもったいないキャラというか、スペックを持っていると思うので、ファングタイガーと共にさらに活躍してほしいところです。
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