きれい(上)・可愛い(上)・可愛い(中)なら可愛い(上)がモテる

きれい系で容姿が上の女の子
可愛い系で容姿が上の女の子
可愛い系で容姿が中の女の子
この3人が一緒のグループだったら、可愛い系で容姿が上の女の子が一番モテます。

同様に、
肉食系(イケメン)・草食系(イケメン)・草食系(フツメン)の中だと草食系(イケメン)がモテます。

きれい系より可愛い系がいいとか
肉食系より草食系がいいとかそういうことではなく、

同じジャンルの「中」の人が「上」の人を引き立てているわけですね。
一方「中」の人がいなかったきれい系と肉食系は引きたててもらえない。

このような効果を心理学でおとり効果と言います。


おとり効果


人は目の前のものが良いか悪いか判断するときに多くは相対性に頼ります。
何かと比べてどうかということです。

先ほどの例ですと、
きれい系(上)と可愛い系(上)はジャンルこそ違えど容姿のレベルとしては同じです。
しかしきれい系の人が同じグループにいなかったため比較ができなかったわけです。

人は比較できずそのものの価値が判断しにくいものに賭けるより、
比較して少なくとも何かより優れていると確定しているものを選びがちなのです。

これは、ジャンルが被れば比較しやすく、
誰とも被らないジャンルであれば比較されにくいということを示します。

おとり効果は様々なマーケティングでも活用されています。

家電量販店で最新モデルだけでなく、旧モデルも一緒に展示しているのもおとり効果の一種でしょう。
性能面で「こんなに違う」と比較して最新モデルを買う人もいるでしょうし、
金額面で「こんなに違う」と旧モデルを買ってお得な気分になる人もいるでしょう。

いずれにせよ、比較対象があることで人々の財布のひもが緩む機会はたびたびあります。


比べることと選ぶこと


人は選択することにエネルギーを消費します。
間違わないように、より適切に選べるようにと頭を働かせることは想像以上に負担のかかる行為です。

一説には人は1日に平均して70の選択・決断をしているそうです。
「選ぶこと」にはエネルギーが必要で、そこには限りがあるのですね。

だからこそ人はより簡単に選べる工夫をします。

いつも朝はパンだから今日もパン。
習慣に頼ります。

あの人がおすすめしたからこれにする。
人の情報に頼る場合もあります。

そして、これとこれならこっちがいい。
比較することも選択を簡単にする工夫の一つです。

そのような人間の性質をおとり効果はうまく利用しているのです。






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【参考文献】
ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』早川書房、2013年