【推しの子】のタイトルの意味(ダブルミーニング)

 アニメ「【推しの子】」に関するページです。
 ネタバレも含みますのでご了承ください。




【推しの子】のタイトル

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 「【推しの子】」は「推している子(星野アイ)」という意味と、「推しのアイドルの子(アクア・ルビー)」という2つの解釈ができるタイトルとなっています。

 またタイトルに【 】が付くのも印象的です。
 フォントの関係でこのページでは【 】となっていますが、実際のロゴには白い縦線が入っています。



解説

「推す」の意味

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 そもそも「推す」とは「薦める」「推薦する」といった意味ですが、

 アイドルなど趣味に関しての「推す」は俗に「好きなものに傾倒する(夢中になる)」といったニュアンスがあるかと思います。

 ゴローにとって当然「推し」の「子」は星野アイであり、入院生活であったさりなにとっても「推し」の「子」はアイでした。

 後に転生しルビーが第10話で語るように、推しがある(好きなものがある)ことは人生をポジティブに生きる上で大切で、それは本作の教訓の1つだと思います。


推しの子であるアクアとルビー

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 ゴローやさりなにとって「推し」であったアイの「子」であるアクアとルビー。

 アクアはアイの死を引き起こした人物である自分の父親(アイの恋人)を探すことに執着するようになります。

 アクアがDNA鑑定を手掛かりに父親を探す展開は、アクアが「推し」の「子」であることの皮肉な側面だと思います。

 【推しの子】はサスペンスやダークな展開がある作品ですが、それがタイトルにもよく表れているなと思います。

 盲目的なファンにとって推しの子であったゆえに命を狙われたアイ。
 アイという推しの子供であるがゆえに、復讐に執着することになったアクア。

 タイトル自体が本作の皮肉や背負っている闇を表しているなと思います。


かなにとっての推しの子

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 アクアに恋心があり、それが(あかねとアクアの関係を見て)葛藤につながっていた有馬かな。

 1期の最終回第11話にて、かなは自分がアクアにとっての「推しの子」になることを決意し、タイトル回収的な最終話となります。

 こうしてアニメ1期では様々な視点での「推しの子」が描かれることとなります。



参考資料

 
 

 
 

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