【推しの子】幼児期健忘の解説|アクアの幼少期の記憶

 アニメ「【推しの子】」に関するページです。
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幼児期健忘とは?

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 幼児期健忘とは、生まれて間もない頃の記憶がない状態を指す言葉です。

 アニメ「【推しの子】」でアクアが言及しますが、心理学・医学などにおいて扱われる実際にある専門用語です。



解説

アクアとかなのキャッチボールのシーン

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 2人でキャッチボールをしていた際に、有馬かなに恋愛対象を聞かれるアクア。

 その際に幼い頃は幼児期健忘で記憶が曖昧であること、思春期(中学生)は周りへの警戒心が高まっていたことを振り返ります。

 前世の記憶があるアクアは身体より精神年齢は高いはずですが、肉体の状況に精神状態は引っ張られ、「アクアの年齢」に「ゴローの精神」が寄せていることを実感しています。

 この結果、前世の目線で見れば明らかに年下の高校生を対等な恋愛対象として見てしまいますし、それでも残存している前世の精神から多少は(アクアの身体の年齢より)年上を好む恋愛嗜好となっています。


幼児期健忘について

【推しの子】第八話【初めて】(ABEMA)より引用

 幼児期健忘はその言葉通り、幼児期の一定期間の記憶がない人間の特性を指す言葉です。

 日々のことを事細かにとまでは言えないものの、人は自分の人生の記憶をおおむね覚えています。
 ぼんやりと保育園の頃の記憶があり、小学生の頃の記憶がある。
 40代までは保育園の頃を覚えていたけれど50代になると忘れて、60代になると今度は小学生の頃を忘れるといったことはないでしょう。

 つまり人は基本的に自分の人生のどの時点の記憶も概要は覚えているのに、赤ちゃんの頃の記憶だけ抜け落ちています。

 このような考えて見れば不思議な人の記憶の性質を「幼児期健忘」と言います。

 なぜ幼児期健忘が起こるのかは解明されておらず、仮説が複数ある状態です。
 その仮説の1つとしては「顕在記憶の未成熟さ」があります。
 つまり赤ちゃんの頃の出来事を脳は記憶はしているのだけれど、脳が未熟ゆえにそれを後から思い出すことができないという状態です。



参考資料

 
 

 
 

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