各種アニメの紹介です。
ネタバレも多少含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
おもしろいけれど人にはすすめられないアニメ
「個人的にはおもしろいけれど、他人には勧めにくいなあ」という作品ってありますよね。
全体のストーリーはしっかりしていたり、要所要所に見所がしっかりあったり。
けれど変に難解だったり下ネタがあったり、タイトルが損していたり。
ある一点が改善されたら万人向けの作品になるのになあと思う「個人的にもったいない作品」ってありますよね。
そういう尖った(?)ところがあるからこそ名作なのか、その尖ったところのせいで今一歩万人向けの作品になれなかったのか。
それは卵か先か鶏が先かの話になってしまいますが、
いずれにせよ
「個人的にはおもしろいし好きだけれど、誰にでも勧められるかというと厳しいなあ」という作品を。
おもしろいけれど人にはすすめられないアニメ一覧
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
ライトノベルが原作のアニメ。
タイトルで損をしているアニメですね。
変なタイトルだからこそ注目されたという面もあるのかもしれませんが。
ジャンルとしては量子力学などを扱ったサイエンスフィクションになるのかなあと。
このあたりの小難しさも、好きな人には好きなのでしょうが、興味のない人には辛い部分が。
個人的には「青ブタ」の魅力は小難しい科学的な話の部分ではなくて、登場人物達の思春期の葛藤からくる悩みやその悩みを受け入れていく過程だと思います。
登場人物達は「思春期症候群」という、思春期の悩みや葛藤が体の症状として実際に現れる病気(?)に苦しみます。
ちなみにタイトルは古典SF小説である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」がネタになっているのでしょうが、このへんも元ネタを知らない人からしたらなんのこっちゃというタイトルである「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」。
SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)
昔の特撮作品「電光超人グリッドマン」のアニメ作品。
特撮作品とは登場人物も異なる別の物語です。
特撮ヒーローものの色が強い点と、伏線の回収ペースがラストに駆け足な点からおもしろいけれど万人受けには厳しいのかなあと。
元ネタを知らないと全体の理解が微妙に難しい点もあります。
ただ、製作者の玄人感はすごくて、様々な凝った演出があります。
例えば、原作が特撮作品であることを意識して、
出てくる怪獣はアニメなのにわざと人間が着ぐるみを着て動いているような不恰好な動作をします。
全体のストーリーだけでなく、そういった遊び心の演出も楽しめる作品です。
涼宮ハルヒの憂鬱
こちらもライトノベルが原作の作品。
アニメブームやオタクブームを象徴する名作の1つですね。
ストーリー構成や設定は名作にふさわしいおもしろさで、
特にアニメから映画「涼宮ハルヒの消失」に至る伏線の回収は見ていてほんとに興奮します。
ただ、
いかんせんオタク色の演出がところどころ強い点と、アニメが中盤で中だるみする(エンドレスエイト問題)点から見る人を選ぶ作品なのかなあと。
個人的にはそのあたりを許容しても見る価値がある作品だと思うのですが。
攻殻機動隊
SFアニメとして今なお色褪せない哲学を持つ名作。
科学の発展とその中で人間の命とは何かを考えさせられる非常に哲学的な作品です。
作品自体は古くからありますが、今でも古さを感じさせません。
むしろAIが発展してきて時代がこの作品に追いついている感じ。
ただ、
攻殻機動隊ってすごくわかりにくいんですよね。見る人に優しくないなあと。
まずストーリー自体が説明が足りなくてわかりにくい。理解しにくい。小難しい。
さらに「攻殻機動隊」は原作を元にいろんな人が作っていて、それぞれ作風もけっこう違ってどれから見ればいいかわかりにくい。
こういった経緯から、けっこう興味を持ってみないと楽しめない腰の重い作品ではあります。