ダンバー数
3~5人の最重要人物
10人のシンパシーグループ
35人の頻繁にコミュニケーションをとる人
100人のはっきりと認識できる人々
350人の弱いつながり(弱い紐帯)
まとめ
その他の記事
参考資料
ダンバー数
コミュニケーションが苦手だと感じたり、
人脈作りが下手だと思ったり、
ふと孤独を感じたり。
人は人間関係において自信を持てないことがあります。
人間関係に自信が持てないのは、人間関係において明確な基準や目標がないからです。
友達が何人いれば幸せを感じるのか?
どんな人間関係を築きたいのか?
そういったことを具体的に考える機会って意外と少ないものです。
人間を含め霊長類は主に集団で生活します。
集団の規模とその種の脳(新皮質)のサイズは比例することがわかっています。
脳の大きさで形成できる集団の規模がある程度決まるわけです。
人が同時に認知し維持できる人間関係の人数は150人くらいが限度と言われています。
これをダンバー数と言います。
さらにこの150人は、上図のようにざっくりと3の倍数で関係性の濃淡が変わるとされています。
自分の人間関係を考えるとき、この150人を意識するとまた違った見方ができるかもしれません。
3~5人の最重要人物
人生で最も大切な人達です。
家族や親友が該当します。
精神的な支えになってくれる人達です。
困ったときに、助けを求めることができる存在です。
気を遣わないで済む人でもあります。
互いの環境の変化があっても、関係性が続いている存在です。
10人のシンパシーグループ
「5人の最重要人物」に次いで大切で親しい人達です。
この世からいなくなると正気でいられなくなるくらい大切で親しい人達です。
35人の頻繁にコミュニケーションをとる人
毎日のように顔を合わせる人。
頻繁に連絡を取り合う人。
日々の人間関係を構成している主要な人達です。
100人のはっきりと認識できる人々
顔と名前が一致し、はっきりと認識できる人達です。
1年に数回、あるいはもう少し低頻度な付き合いがある人です。
「5人の最重要人物」
「10人のシンパシーグループ」
「35人の頻繁にコミュニケーションをとる人」
「100人のはっきりと認識できる人々」
これで私達の人間関係はおよそ合計150人になります。
この150人は目安で、100~230人くらいの幅に収まります。
350人の弱いつながり(弱い紐帯)
名前をちょっと覚えているくらい。
1回や数回会った程度。
人生の大きな転換や、ビジネス上でお世話になったりする人は日頃仲が良い人よりむしろ弱いつながりを持つ人だと言われています。
ですので、
「100人のはっきりと認識できる人々」
「350人の弱いつながり」
といった人々は、日常生活レベルでは私達にあまり大きな影響は与えませんが、重要な存在であるとも言えます。
まとめ
家庭。会社。地元の友達。趣味のサークル。
人は多かれ少なかれ自分が所属しているグループがあります。
会社と地元の友達はそれぞれ関連していない独立したグループです。
人は独立したグループ(10人以下くらいの小規模な人間関係の輪)を4~6つ持っていると言われています。
以上のように、ダンバー数や人間関係の輪を考えると、自分の人脈の現状がわかりやすいかもしれません。
人間関係というのはもちろん数ではありません。
一方で、友達が1人いるだけで人間関係に満足できる人もいれば、100人いても孤独を感じる人がいます。
自分がどれだけの規模、どんな人間関係を築くと幸せを感じることができるのか自覚することは、幸せになるために大切なことです。
その他の記事
参考資料
ロビン・ダンバー『友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学』インターシフト、2011年