ぼっち(孤独)は健康に良くないよ。特に中高年の人。

今日は孤独感と身体の健康との関係性について考えます。



健康のカギは主観的に孤独と感じるか否か

孤独感は精神的な影響だけでなく、血圧や炎症反応、免疫系など身体の健康面にも影響します。

うつ病や慢性疾患、高血圧などの症状を予測できる要因は実際的な社会的支援がないことではなく、主観的な孤独感の強さに由来します。


孤独とコルチゾール

体内の物質にコルチゾールというものがあります。
コルチゾールは人のストレスに反応してそれに対応できるように促す物質です。

つまりコルチゾールが多いということはそれだけストレスが多い状況下にあるということです。

孤独感を慢性的に感じている人は、そうでない人よりコルチゾールの値が高いそうです。
ある日に孤独を感じると、翌朝のコルチゾールの値が上昇します。

このように、孤独は人の血圧や炎症反応に関係し、結果として身体の負担を増やしてしまいます。


孤独と健康の関係

年齢により孤独感の影響は異なる

若者の場合、孤独を感じることと健康に害があることにあまり相関関係はありません。

例えばアルコールの摂取量は孤独感を感じる若者も感じない若者の大差はありません。
むしろ孤独感を感じる若者の方がアルコールに対して節度ある傾向があります。

これが中高年になると違った傾向を示します。
中高年の場合、孤独を感じる人ほど脂肪の摂取量が高くなります。

若者の孤独感は気のせい?中高年の孤独感はストレスのせい?

オハイオ州立大学の調査によると、
若者の場合、孤独感を日々感じている人とそうでない人ではストレスを感じる出来事の回数は大して変わらないそうです。

しかしながら、中年の以降の場合は孤独感を感じている人の方がストレスを感じる出来事が多い傾向にあります。
孤独感を感じている中高年は孤独感をそこまで感じていない人よりストレス要因が25%多いそうです。

孤独だと、人の幸せを喜べない

人は人の表情に対して敏感です。
人に幸せそうな顔写真を見せると脳の報酬領域が活性化します。
つまり本来、人は幸せそうな人を見ると幸せな気分になるよう脳が活性化するわけです。

しかし孤独を慢性的に感じている人はまた違った反応が見られます。
孤独を感じている人は人が幸せそうにしている顔を見ても脳の反応が鈍いのです。

孤独と安眠の関係

孤独感が強い人は、寝付くのが遅いそうです。
孤独感を感じる人はそうでない人より同じ睡眠時間であっても睡眠の質が悪い傾向にあります。


まとめ

孤独感が人に与える影響はその人の年代により多少変化します。
しかしながら、総じて孤独感は人を不健康にします。

孤独感は人を不健康な生活習慣に導いたり身体の状態を悪くします。
まさに悪循環なわけです。

人は社会的な動物とは言いますが、それは幸福感や満足度だけでなく実際的な身体の健康にも影響があるのですね。


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参考資料

ジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック『孤独の科学』河出書房新社、2011年