1. 捺印・母印・署名は気安くしない
成人したり、社会に出たら、いろんなことが自己責任になります。
自己責任になるということは、自由を手にする一方でいろんなことに気をつけないといけません。
社会に出たら捺印・母印・署名は気安くしないようにします。
捺印とは印鑑を押すこと。
よくわからない書類に簡単に印鑑を押すべきではありません。
母印とは指に朱肉をつけて印鑑の代わりに押すこと。
「印鑑がないなら母印でもいいです」と言いくるめようとする大人は多いです。
署名は自分の名前を書くこと。
自分の住所なども気安く書くべきではありません。
2. 同意を覆すのは難しいから
捺印も母印も署名も、自分がその物事に同意したことを示します。
社会において、一旦同意したものを覆すことはとっても難しいです。
「やっぱり気が変わった」「あのときは勘違いしていた」ではもう手遅れ。
だから捺印・母印・署名するときはなんとなくでは絶対しません。
自分がよくわからないところを徹底的に明白にしてからにします。
例えば契約書。
内容は隅から隅まで読みます。
わからないところは自分がわかるまで説明してもらいます。
処世術として、印鑑や署名を「今じゃないとダメ」と急かしてくる人は怪しいです。
同意を早く得ようとする人は、何かしらやましいことがある可能性が高い。
捺印・母印・署名というのは非常にリスクを伴う行為なので、できるだけその場で判断せず1日おいたり周りに相談してからするようにします。
3. 慎重に判断できる習慣や仕組みづくり
捺印・母印・署名は慎重にする。
というのは頭ではわかっていても、実際はなかなか難しいものです。
例えば相手に急かされたり、相手の口が上手かったりするとついついサインしてしまいがち。
だから捺印・母印・署名は慎重に判断できる習慣や仕組みづくりをします。
例えば印鑑を持ち歩かない。
特にシャチハタではないきちんと朱肉をつけて使う印鑑は使う機会が多くない。だからすぐに取り出せるところに置かないようにします。
母印はしないと決めてもいいと思います。
本当に大切な書類なら、事前に印鑑がいることは知らされるし、事前に印鑑を準備しているなら母印も必要ないからです。
捺印やサインをするときは、必ず事前に家族や配偶者に言う癖をつけるのも有効です。
一人の判断より、複数名での判断が客観的だったりします。
4. 捺印・母印・署名をしないほうがいいとき
捺印・母印・署名をするときは、慎重に判断します。
借金の連帯保証人にはならないようにします。
玄関先に突然来た、よくわからない勧誘にサインはしません。
事前に予告のない訪問者とのやりとりはだいたいロクなことになりません。
契約書は隅から隅まで読みます。声に出してもいいかも。
契約を急かしたり、契約書を隅まで見られることを嫌がる人と契約はしないほうがいいです。