1. 上手な人の習慣
物事の基本的なスタンスにとして、
「メリットを最大限に活かしデメリットを最小限に抑える」という考え方を習慣づけると効率がいいですし、精神衛生上も好ましいです。
なぜ精神衛生上好ましいと言うと、「選択することにこだわる」よりも「その状況を適切に把握して最善を尽くす」ということに焦点を置いたほうが「自分の好きに選べなかった」というストレスが減るからです。
2. 「絶対的に良い」「絶対的に悪い」という状況は稀
物事の良し悪しというのは基本的に状況や見方によって変わります。
「絶対的に良い」「絶対的に悪い」という状況は稀です。
また、選択肢の中から常に自分の主導権で選択できるといいですが、不可抗力的に自分では決めることができないことも人生にはあります。
そういうとき、「何を選ぶか」にこだわるのではなく、「選ばれた選択肢を最大限に活かすにはどのような方法が適切か?」を考える方が物事が好転することがあります。
3. 「電車で行く」か「車を運転して行く」か
例えば目的地まで「電車で行く」か「車を運転して行く」かみたいな選択肢があったとします。
この2つの選択肢にどっちが良い・悪いがあるわけではありません。
そんなの状況によって変わります。
むしろ、これら各選択肢のメリットデメリットを把握したほうが建設的です。
例えば「電車で行く」のメリットは本を読んだり自分の好きに過ごせる。デメリットは乗るまでの待ち時間がある。
一方、「車を運転して行く」のメリットは自分のタイミングで出発できる。デメリットは自分が運転しないといけないのでその間できることが限られる。
例えばこんな感じでしょうか。人によってはまた違うかもしれません。
いずれにせよ、この場合は「電車で行く」なら「本を持参する」ほうがいいですし、「車で運転して行く」ならオーディオプレーヤーも持っていくと時間が上手に使えます。
「ほんとは車で行きたかった」とぶつぶつ言いながら電車で暇つぶしにスマホを見ている人は、車に乗っててもぼーっとするような人です。
4. まとめ
物事のメリットとデメリットを客観的に見れるようになると、柔軟に対応できるようになります。
また、「どっちになっても自分は大丈夫」という自信もつきます。
そしてそういった柔軟性とか自信が能力につながり、結果として自分の好きなことを選択できる主導権が自分の下に舞い込んできます。
「あれがいい」「これがいい」と自分の好みをはっきりさせることは悪いことではありません。大切なことです。
でも一方で、どんな物事にもメリットデメリットがあることを考える習慣をつけると、また違った行動ができます。