実写ドラマ「女子高生の無駄づかい」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
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ドラマ「女子高生の無駄づかい」第1話レビュー
漫画を原作とし、アニメも好評だった「女子高生の無駄づかい」。
もともと1話あたりが短い漫画である原作。
アニメはその短い単発の原作を、うまく30分の尺に再構成していた「構成の妙」が作品の完成度につながったのかなと思います。
ドラマでは1時間というさらに長い尺になるわけで、そのあたりがどうなってくるのか。
アニメは30分、ドラマは1時間。
やはり実写はアニメ以上に原作の消費ペースが早く、一方で削るところは大胆に削っている様子も見られますね。
この構成が吉と出るか凶と出るか気になる今日この頃です。
あらすじ
街に溢れるキラキラな女子高生たち。タピオカ、自撮り、盛れた?いいね!いいね!
そんな中…ひときわキラキラ感のない、3人の女子高生が歩いている。
彼女たちの名は田中望=バカ(岡田結実)、菊池茜=ヲタ(恒松祐里)、鷺宮しおり=ロボ(中村ゆりか)――さいのたま女子高等学校(通称:さいじょ)に通う、正真正銘の女子高生=JKである。入学早々、彼氏が欲しいと息巻くバカ。
しかしクラスを見渡し衝撃的事実に気づく。「なんで女しかいねーんだ?」
受験したのが“女子高”だったことに今更気づき、悲嘆にくれるバカ。
これじゃ男子との出会い、絶望的じゃん。高校入ったらモテまくってイケメンの彼氏作るはずだったのに!こうなったら担任教師に期待するしかないじゃん!
…しかしバカのそんな願いもむなしく、現れた担任の佐渡正敬=ワセダ(町田啓太)は、着任の挨拶でゴリゴリの“女子大生派”だ、と宣言する。華のJK生活に危機感を感じたバカは、他のクラスメイトと距離を詰めようとするも、重度の中二病・山本美波=ヤマイ(福地桃子)、優等生すぎて面白みゼロの一奏=マジメ(浅川梨奈)、無駄にオラつくお子ちゃま・百井咲久=ロリ(畑芽育)、コミュ障オカルトマニア・久条翡翠=マジョ(井本彩花)など、超個性的な面々にげっそり。
かくして始まったJKたちの、ハナクソレベルの日常――彼氏を渇望するバカに明るい未来はあるのか?
「女子高生の無駄づかい」(tv asahi GO)より引用
各シーンの解説
アバン(すごいこと言っていい?)
冒頭は原作でもおなじみ、バカの「すごいこと言っていい?」ですね。
アニメでも第1話を飾った「今がピークなんじゃない?」のくだり。
にゅうがくしき
タイトルを挟み、はじめは入学当日のくだり。
バカが「さいじょ」が女子校であることに気づきます。
そしてワセダの登場。
ワセダの教頭とのやりとりがアニメにはなかった演出ですね。
くらすめいと
そして日常に入ります。
授業中、迷路をするロボやBLのことを考えるヲタなど原作でもおなじみのストーリー。
そしてアニメと若干違う展開ですが、学校内の生徒に手当たり次第絡むバカ。
ここでロリ・ヤマイ・マジメ・マジョが初登場。
第1話時点でマジョと絡みがあるのがドラマとアニメで違う展開。
ゆらい
クラスメイトのあだ名を考えるバカ。
自分のあだ名が決まらず3人で考えます。
アニメよりも駆け足であだ名が「バカ」に決まります。
かれし
そしてアニメ第1話でもかなりの尺を使った「おもしれえ女」のくだり。
バカのグリーンピースを残すくだりとワセダのグリーンピース嫌いを繋げているのがアニメにはない演出ですね。
ロボっこ「微かな友よ」
そしてアニメにはない最も実写オリジナル演出の「ロボっこ」。
ほしゅう
教室内はアニメとほぼ同じやりとり。
バカを追いかけるかたちで、ワセダがヤマイとヲタの髪の色を指摘。
まんが
アニメ第2話に相当する、自作の漫画をロボに読んでもらうヲタ。
合間にバカが顔を出せるパネルから抜け出せなくなるくだり。
アニメでは第7話にヤマイとやってましたね。
実写ではバカと警察官の鈴木。
鈴木はアニメと比べるとドラマでは格段に出番が増えてますね。
りゆう
ファミレスで勉強をするバカとヲタ。
ヲタの、「なぜ私はこいつと一緒にいるのか」という自問自答。
バカだけでなく、ロボも疑問の対象に入っているのが漫画やアニメとは違う演出ですね。
おわりに
原作の雰囲気を再現しようとしているドラマですが、
アニメと比べるとちょっと実写は無理のある雰囲気もありますね。
そんな中、ドラマオリジナルキャラクターである教頭先生がいい味を出しているというか、一番おもしろい気もします。
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