アニメ「鋼の錬金術師」について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
マルコーの1期と2期の違い
マルコーは1期ではイシュヴァールおよび賢者の石の罪悪感を抱えたまま死亡しますが、2期ではその罪と向き合う形で精神的に成長していきます。
イシュヴァール殲滅戦がトラウマとなった人物の一人であるマルコー。
アニメオリジナル展開の1期ではその罪悪感のみが描写されていきます。
原作準拠の2期ではそこから自分にできることを模索する精神的な成長が描かれています。
このため戦闘要員のキャラではないものの、マルコーの言動は作品全体のテーマに関わる示唆的なものが多いです。
解説
設定の違い
賢者の石の研究やイシュヴァール殲滅戦に関わった錬金術を使う医者というのは1期と2期で共通です。
加えて1期ではウィンリィの両親を殺したのはマスタングという設定から、精神的に追い詰められたマスタングの自殺を食い止める役をマルコーは担います。
本編での活躍や出番の違い
罪の意識から軍を抜け、名前を変え町医者として人々に貢献する流れは1期と2期で共通です。
2期ではその後にホムンクルスに捕まり、偶然居合わせたスカーと脱走。スカーに顔を変形させられます。
戦闘は不得意ながらエンヴィーに一矢報いるなど、2期では熱い活躍を見せます。
ボロボロになりながらもホムンクルス達と戦う背景には、ウィンリィの両親であるロックベル夫妻の影響があります。
軍の言われるままに賢者の石の研究やイシュヴァール殲滅戦に加担したマルコー。
一方で自分の信念を強く持ち、戦場で医療を行ったロックベル夫妻。
自分の信念をを強く持ち貫くことを決意し少しずつ変わろうとするマルコーの様子を2期は描いています。
結末の違い
1期のマルコーは軍に隔離された後、ホムンクルス達によって死亡します。
このあたりの直接的な描写はありませんが、後にエンヴィーによって語られます。
2期では最後まで生き延び、道中で手に入れた賢者の石でハボックの下半身不随とマスタングの失明を治します。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索