アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
スカーに対するウィンリィの名言
ウィンリィ「父さんと母さんもたぶん、こうしただろうから。
父さんと母さんが生かした命だもん。
何か意味があるんだと思う」スカー「俺を許すというのか?」
ウィンリィ「勘違いしないで!
理不尽を許してはいないのよ」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode39」(Abema TV)より引用
第39話「白昼の夢」で描かれる、スカーに対するウィンリィの毅然とした態度はハガレンの名シーンの1つだと思います。
戦争や差別を背景に描かれる「鋼の錬金術師」において、ウィンリィのスカーに対する言葉は本作における1つの答えであると思います。
解説
スカーの過去を知ったウィンリィ
両親を殺したのがスカーであることをウィンリィが初めて知ったのは第22話であり、この際は泣きながら銃口を向けます。
結果としてエドが止めることでウィンリィは憎しみで人の命を奪うことなく終わります。
このときウィンリィにはかなりの葛藤が見られますが、エドの「人を殺すのではなく生かす手だ」という表現がじんわりとウィンリィの心を変えていきます。
ウィンリィの変化
このウィンリィがスカーに銃口を向けた第22話から、再びスカーと会う第39話まではウィンリィにとって特に精神的な変化が大きい話数になります。
まずはウィンリィがエドのことを好きであるということを自覚します。
さらに、待つばかりであった存在から積極的にエド達を支える存在になり、涙をこらえ精神的な強さを見せるシーンが増えます。
ブリッグズにて自分が人質であることを知っても挫折せずエドと同行し、自らスカーの人質を演じることでエド達に貢献することを申し出ます。
スカー
耐えると許すは違う。
世の理不尽を許してはいかん。
人として憤らねばならん。
だが、耐えねばならん。
憎しみの連鎖は絶たねばならん。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode39」(Abema TV)より引用
国を内側から変えようとするマイルズと、毅然に振舞うウィンリィによってスカーも変化を見せます。
この背景にはウィンリィの言葉がスカーにとってイシュヴァールの師の言葉と重なったことも大きいでしょう。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索