夢芽と香乃の神回 最後の言葉|SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン) 第10話

アニメ「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。




過去の香乃に会う夢芽

SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 前回の第9話に続き第10話も登場人物達の心情描写が感動します。

 怪獣の力により生前の香乃と話すことができた夢芽。
 事故死であったため、生前の香乃は当然「なぜ自分が死んだのか」を説明することはできません。
 それでも香乃と話す中で自殺ではなかったと思える夢芽。

 双葉が言っていた「香乃はそんな(自殺するような)人じゃない」や、自分もうっかり水門から前回落ちたこと。
 これらがつながり香乃も自殺ではなく事故だった。香乃は自分で死を選ぶような人じゃないと思えるようになります。

 新たな事実(例えば香乃が実際に足を滑らせた様子など)がわかってそれで納得するのではなく、香乃と話すことで夢芽自身の心の在り方や視点が変わり、姉の死を受け入れた点がいい演出だなぁと思います。

 オープニングのフルコーラスの歌詞である「Scarred Souls Shine like Stars(傷ついた魂は星のように輝く)」の通り、
 SSSS.DYNAZENONはそれぞれの過去の心の傷のようなものと向き合う物語でもあると思います。

 そういう意図が非常に感じられた夢芽と香乃の第10話のやりとり。



本編の解説

思いを告げる夢芽

夢芽「何も、何も良くない!
自殺とか事故とか、そんなこと関係なくて、香乃に、死んでほしくないんだ。」

(中略)

香乃「もっと、仲良くしとけばよかったね」

SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 抱き合う姉妹と青空が非常に感動的なシーン。


香乃の本音

そうやってすぐ合わす。
夢芽は、ちゃんと相手に合わせられるんだよ。
だから、羨ましかった。

SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 前作グリッドマンのエンディングの六花とアカネを思わせる構図である香乃と夢芽。

 実は夢芽を羨ましく思っていた香乃。
 その気持ちと生来の不器用さゆえに距離を置いてしまっていた様子。

 ただ、ボイスドラマにて夢芽はクラスで孤立していたり、人への視線が露骨だったり(つまりアイコンタクトが下手)、「食券のある店でしか外食できない」などコミュ障な様子も多々。
 その夢芽よりさらに人間関係が不器用ということは、香乃は相当なコミュ障で集団生活もけっこう苦労していたことが予想できます。


夢芽「だったら、もっと頼ればよかったのに」

香乃「でもやっぱり迷惑かけたくなくて、無理しちゃったのかもしれない。
だからさ、あの人を責めないでね。
夢芽はちゃんと、人を頼りなよ」

夢芽「それは最近、わかった気がする」

香乃「そっかぁ。
やっぱり、少し羨ましいな」

SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 夢芽の「最近、わかった気がする」は、前回の蓬が助けにきた件ですね。
 ここでは言及されませんが、夢芽には頼れる人(蓬)がいると同時に、それに気づかせてくれる人(ちせ)がいて、それはとても尊いことですね。


香乃との別れ

夢芽「私、自分のいた時間に戻っていいのかな」

香乃「好きにしたらいいんじゃない」

SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 「好きにしたらいいんじゃない」は二人の関係に溝があったときと全く同じ言葉。
 しかしその言い方・受け取り方でまったく違う意味になっています。

 過去を自分がどうとらえるかで、未来の捉え方も変わることを表現しているような気もします。


SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 そして時間が止まります。


香乃の最後の言葉

 ありがとう、お姉ちゃん。

SSSS.DYNAZENON 第10話(Abema TV)より引用

 二人のわだかまりが解けたことを、知恵の輪が解けたことで表現しています。

 そして元の時間に戻る夢芽。

 夢芽の介入が終わった香乃は、再び過去の映像を繰り返します。

 香乃は一人になって再び口を大きめに開けますが、声がないためなんと言っているかわかりません。
 おそらく合唱の練習の続きと考えられるでしょう。



補足記事

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参考資料