アニメ「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
神回である第9話
SSSS.DYNAZENOにおいて第9話は神回であり最も盛り上がる回の1つだと思います。
全合体であるカイゼルグリッドナイトの登場はもちろん熱いですが、個人的にはそれ以上に
夢芽を迎えに行く蓬のシーンとその前後は、登場人物達の魅力が最高に発揮され非常に感動するシーンです。
演出もオマージュたっぷりでまさにプロの仕上がりと言えます。
解説
優しいガウマ
今すぐ夢芽を連れてこい!
なんためにずっと一緒にいたんだよ!
様子がおかしかったってわかってたんだろ?!!
(中略)
二人で戻って来い。
夢芽を連れてくるのは、お前にしかできねぇことだろ!SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
一見すると破天荒ですが、実は人のことをよく見ているガウマ。
ジュウガがガウマを慕う理由もなんとなくわかります。
夢芽が一人になりたい気持ちは本心だったのでしょうし、それを察した蓬の気持ちもわかります。
けれど理屈ではなく感情を大切にし一緒にいることを忠告したガウマは頼もしい。
本心が出るちせ
そんなこと、言わないでくださいよ。
私だって、一緒に戦ってたつもりなのに、関係ないとか、言わないでくださいよ!SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
ちせと夢芽の構図は、前作グリッドマンの六花とアカネのシーンと同じでありオマージュですね。
夢芽の「関係ない」発言は、「ダイナゼノンでの戦い」というより厳密には「姉のことで落ち込んでいること」を指しているのでしょう。
ただ、ちせにとっては自分だけダイナゼノンに乗っていないことを通して、夢芽達との精神的な疎外感もあったのでしょう。
ちなみにこのあとゴルドバーンが現れたのは、ちせの孤独感を察知したからではないでしょうか。
男を見せる蓬
俺にしかできないことは、俺がやらなきゃいけないんだ。
(中略)
迎えに、来たんだ。
SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
そして名シーン。
前作グリッドマンのオープニングで、アカネの前に現れたグリッドマンと同じ構図です。
「君は一人ではない」という熱いメッセージ性を含んだオマージュ。
直前に「南」と呼び捨てにする蓬も、必死さが伝わり非常にカッコイイです。
ちせとゴルドバーン
南さん、ほんとにいいことなんて何もなかったんですか?
あの人、まっすぐに突っ込んできましたよ。
南さんの近くに、そんな人他にいますか?
あんた、贅沢なんだよ。SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
そしてちせの手厳しい言葉。
孤独を感じているちせだからこそ、支えてくれる存在を見ていない夢芽に苛立ちを感じるのでしょう。
ただ、夢芽の眼前にダイナソルジャーが来たように、ちせの目の前にもゴルドバーンが現れました。
みんな一人ではないけれど、それを忘れてしまいがちであるという表現を含んだような見事な演出。
夢芽を助けるゴルドバーン
この子はゴルドバーン。
私の友達です。SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
そして誤って落下した夢芽を助けるゴルドバーン。
不注意な夢芽から姉妹である香乃もそうであったことが予想され、香乃も落ち込んでいたところでの不慮の事故でだったのではないかということを暗に表現しています。
さらにゴルドバーンが味方であることを蓬と夢芽に印象付けるという2つの要素を1つのシーンで表現しています。
また、ボイスドラマ1.1回で夢芽は物をよく落とす癖が語られており、以前も人ごみの中ダイナウイングを落としています。
夢芽の落下をできるだけご都合主義にしない伏線がはられています。
ちせを信じる暦
ちせが自分で言うなら、きっと間違ってない。
SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
ゴルドバーンが夢芽を助けた様子を見ていない暦が、初見でちせを信じるのはさすがと言えます。
ゴルドバーンのことだけでなく、不登校を選んでいるちせに対する暦の言葉であるようにも思えます。
みんなを信じるガウマ
わかった。
お前らのその気持ち、その怪獣ごと、俺が信じる。SSSS.DYNAZENON 第9話(Abema TV)より引用
以前はみんながガウマを信じることでダイナゼノンに合体しました。
今度はガウマがみんなを信じる展開が非常に熱いです。
さらにダイナゼノンがグリッドナイトを助けます。
これも以前グリッドナイトが助けた展開の逆で熱いシーン。
補足記事