「アッパレ!戦国大合戦」の合戦シーン
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」は戦国時代を舞台としたクレヨンしんちゃんの映画ですね。
「オトナ帝国の逆襲」と並んで評価されることが多い名作。
戦国時代を取り扱ったクレヨンしんちゃんの映画は「雲黒斎の野望」もありますが、
「アッパレ!戦国大合戦」の特徴は時代背景、特に合戦の描写がより細かい点です。
「雲黒斎の野望」がSF要素をより取り入れている分、そうでない「アッパレ!戦国大合戦」は合戦シーンが子供向けアニメでありながら時代劇のリアルさがあります。
迫力のある合戦シーンは「アッパレ!戦国大合戦」の魅力の1つです。
「アッパレ!戦国大合戦」のあらすじ
戦国時代にタイムスリップした野原一家。
元の時代に戻る方法を探す中で、廉や又兵衛と出会います。
そして又兵衛達の戦がはじまり、野原一家は合戦に助太刀することになります。
「アッパレ! 戦国大合戦」は大人も感動するクレヨンしんちゃんの映画の1つです。
そして他の「大人も感動するクレヨンしんちゃんの映画」と異なるのは、
「アッパレ! 戦国大合戦」は又兵衛の「死」と、廉の叶わぬ「恋」を描いた点ではないでしょうか。
重要な登場人物が死んでしまい、満場一致のハッピーエンドでは終わらない点が、クレしん映画における「アッパレ! 戦国大合戦」の大きな特徴の1つです。
合戦シーンの解説
同じ戦国時代でも、SF要素をより取り入れている「雲黒斎の野望」と異なり、
「アッパレ!戦国大合戦」はより歴史に基づいた比較的正確な合戦の描写が見られます。
鉄砲では発射に時間を要するし、その時間稼ぎで石を投げるのも地味ですがリアルですよね。
また、この頃の鉄砲は性能的にも高くないので、相手を引きつけてからできるだけ近い距離で打つという様子も描かれています。
そして、そういった武士達の合戦に一般的な現代人の野原一家が「いい勝負」をしてしまうと不自然です。
車で奮闘するくらいが一番リアルだし盛り上がります。
一方で、武士達の切り合いは迫力がありますよね。
他のクレしん映画にある魔法のような不思議な力はないぶん地味かもしれませんが、アクションシーンはよく動くし真剣での切り合いで充分迫力があって楽しめますね。
そんな無骨な戦闘だからこそ、ちょい役でしか参加していなくても野原一家の勇気と活躍が際立ちます。
おわりに
合戦シーンも魅力的な「アッパレ!戦国大合戦」。
本来、又兵衛達の戦は敵の規模から考えて負けてもおかしくない戦でした。
当然、又兵衛は死を覚悟もしていたでしょう。
鉄砲が当たってもひるまず迷いなく進み続けるシーンは又兵衛の覚悟がうかがえて非常に興奮します。
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