アニメ「鋼の錬金術師」1期の解説です。
アニメ「鋼の錬金術師」1期の解説
鋼の錬金術師、「ハガレン」。
ハガレンの1期は原作とは違うオリジナル設定と独自のクライマックスを迎えた作品です。
ハガレンは漫画が原作の作品です。
その後アニメや映画、実写など他方面にコンテンツが作成されました。
ハガレンに限らず、漫画は連載途中でアニメ化するとアニメが原作に追いついてしまうため、オリジナル展開を入れていくことが多いです。
ハガレンの場合も1期はオリジナル展開。
原作に忠実に作ったのが2期。
なの1期と2期はまったく別物の作品となっています。
ハガレン1期は原作よりもダークファンタジー的な暗い展開です。
ハッピーエンドとは言い難いですが、オリジナル展開でありながらまとまりもよく興味深い作品です。
1期と原作の違い
アニメ1期と原作の違いは多々ありますが、
最も原作と違う点は敵であるホムンクルスの設定です。
原作では、ホムンクルスはラスボスである「お父様」から切り離された7つの欲求という設定。
1期のホムンクルスは、人体練成に失敗した結果生まれた不完全な人間が賢者の石を食べてできあがったもの。
この設定によって、
「そもそもホムンクルスが生まれたのは人間のせい」
という構図ができあがってなんとも考え深い作品になるわけですね。
1期の魅力
先述のホムンクルスの設定をはじめ、
何かとダークな設定と展開が多いアニメ1期。
原作と比べてバッドエンドな展開が多く、ややターゲットとなる年齢層が高くなっている印象。
アニメ1期の魅力は、ご都合主義のハッピーエンドではない、考え深いダークファンタジー的なストーリー構成です。
全体の作画もアニメ2期に比べると暗い絵柄が多く、そのぶん雰囲気も迫力があります。
まとめ
ダークファンタジーの要素が強いハガレンのアニメ1期。
鬱展開が苦手な人、とにかくハッピーエンドが好きな人には向かない作風かもしれません。
しかしながら、原作の特徴は残しつつ、連載途中の原作とは違うクライマックスを作らないといけなかった当時の状況を考えると、
アニメ1期は原作とはまた違った「ハガレン」の魅力を作ることに成功した作品だと思います。
ちなみに、アニメ1期には続きにあたる映画「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」があります。
ハガレン1期はアニメと映画がセットで完結する話なので、セットで観ることをお勧めします。
この「シャンバラを征く者」また名作なんですよね~