アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
公園でシャボン玉を吹く夏油
五条悟が一番力を発揮するのはどんな時か。
わかるかい?それはね、一人のときだよ。
(中略)
最低でも20分は欲しい。
そのあとは、私と獄門疆の出番だ。呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第32話 渋谷事変(ABEMA)より引用
アニメ「呪術廻戦」第32話「渋谷事変」。
緊張感のある戦闘とは対照的に、シャボン玉を吹く夏油が印象的な一派の作戦会議。
一般人に呪霊は見えないので、周囲からは夏油が独り言を言いながら一人でシャボン玉を吹いているシュールな状況でもあります。
そのようなツッコミどころがメタ的には笑える一方で、
はじめは登場していた子供が(偶然かもしれませんが)あとからは登場しなくなり、聞こえていた賑やかな声も聞こえなくなり、真人達と居た子供達はどうなったのかなと胸がざわつくシーンでもあります。
解説
夏油一派、渋谷事変の作戦
アニメ第1期、ファミレスでの夏油・漏瑚達の会話通り、五条を「倒す」のではなく「封印」することに全振りしている夏油一派。
帳で五条を一人の状態にし、一般人を巻き込み大技を使えない状況を作ります。
この状態で時間稼ぎをする漏瑚達。
一般人を人質のように扱う夏油一派
五条悟が一番力を発揮するのはどんな時か。
わかるかい?それはね、一人のときだよ。
どんな術師でも、彼の前では基本足手まとい。
だからそのさらに下の非術師で、周囲を固める。術式反転の最低出力は、順転のそれの2倍。
非術師を巻き込まずに使うのはほぼ不可能だ。蒼も同様に、有効な出力まで上げることはできないだろう。
蒼を使った高速移動も難しいはずだ。
非術師にとっては、ダンプみたいなものだからね。ぶつかったら即死。
この状況では、五条悟はただ、守りに徹するしかない。呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第32話 渋谷事変(ABEMA)より引用
負のエネルギーを掛け合わせる「反転術式」は掛け算のごとく順転よりも基本出力が高い様子。
蒼も無下限呪術の性質上、攻撃技としては周囲を相当巻き込むことが「懐玉・玉折」編の伏黒甚爾との戦闘で描写済み。
無下限呪術「蒼」の吸い寄せる力を応用した瞬間移動は、経路に障害物があればそれを破壊してしまいます。
こちらも「懐玉・玉折」編で紙袋呪詛師を追いかけた際にビルを派手に破壊したシーンで証明済み。
要するに五条の技はどれも出力(威力)が高すぎる派手な技で、夏油一派はそれを逆手に取ります。
ちなみに夏油の会話を横に無邪気にシャボン玉や子供と戯れる真人達。
1期で真人は改造人間をストックするため何人もの人に手を下していたので、公園の子供達やその親達がこのあとどうなるか視聴者目線では心配でなりません。ましてや改造人間を大量に使用するであろう渋谷事変の直前。
五条悟を封印する作戦
無量空処の影響を受けないのは、五条悟本人と彼が触れている者だけだろう。
仮に、彼に雑踏の中から君達だけを領域内に閉じ込める技量があったとしても、
かなりの数の非術師が、無量空処と帳の間で圧死する。
9割9分、五条悟は領域を展開しない。逆に君達も領域を展開しちゃいけないよ。
大量の非術師を領域に入れたら、彼も諦めて、領域を展開せざるをえない。
領域の押し合いで勝ち目がないのは知ってるだろう?とにかく、五条悟を集中させるんだ。
呪霊攻略、非術師救出。最低でも20分は欲しい。
そのあとは、私と獄門疆の出番だ。呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第32話 渋谷事変(ABEMA)より引用
帳と領域で圧死という意外と物理的な制限がある呪術の設定。
五条を集中させ本来の目的から目をそらさせる作戦が、伏黒甚爾が行った作戦と同じで皮肉だなと思います。
本編の解説
参考資料