オガミ婆の父娘の暗殺シーンの解説|呪術廻戦 第35話「降霊」

 アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
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オガミ婆が暗殺した父と娘の距離感が近すぎる件

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第35話 降霊(ABEMA)より引用

 第35話「降霊」にて、呪詛師の自由な時代を象徴する意味合いで描かれたオガミ婆の過去シーン。

  • ダブルベッドなどホテルのような空間
  • 抱きつくように座る妙に距離感が近い親子
  • 最期に母親の「名前」を叫んだ娘

 尺は短いですがそのぶん上記のような違和感が言及されておらず、解釈が難しい暗殺シーンとなっています。

 本編でこのシーンの真意は言及されていないのであくまで考察の域にとどまりますが、オガミ婆の父娘暗殺シーンの文脈を見ていきます。



解説

言葉通りの解釈

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第35話 降霊(ABEMA)より引用

  • 浮気をされて父子家庭であった男性は、何らかの経緯でオガミ婆の暗殺対象になってしまう。
  • オガミ婆は娘を殺害し降霊術を用いる。これにより男性に近づき暗殺を達成する。
  • 娘が今際の際に叫んだのは母親の名前であり、結局娘が一番愛していたのは母親であったという、父親にとって救いのない結末。

 暗殺シーンの登場人物のセリフを「言葉通りに」受け取ると上記のような解釈になると考えられます。

 しかしながらこれだと冒頭で述べたような各描写に違和感が残ります。
 この違和感が視聴者の混乱となり、以下のような別の解釈が出てきます。


近親相姦であった説

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第35話 降霊(ABEMA)より引用

  • 娘は父から性的虐待を受けていた。
  • そんな父親と離婚した母親は、娘を救うため暗殺を依頼した(つまり父親の「浮気した」は娘を言いくるめる嘘)
  • オガミ婆は依頼通り暗殺を行うが、その過程で娘の殺すという母親にとって皮肉な結末を迎える。

 ネット上でもよく見られる、比較的有力と思われる説です。
 父・母・娘いずれも報われない「呪術廻戦」らしいダークな展開もこの説の信憑性を高めるなぁと思います。

 この説であれば父娘がいる場所がホテルのようである点や、妙に距離感が近い点、「浮気」のことを言う父親が目線を逸らしてどこか不自然な点の説明がつきます。

 しかしながら、この説だと「今際の際に母親の『名前』を叫んだ」がしっくりこない気もします。
 普通、親子であれば母親を呼ぶときは「お母さん」や「ママ」ではないでしょうか。(もちろん実際の名前を言う家庭もあるかもしれませんが)

 このため、少し深読みすぎるかもしれませんが以下の「パパ活(援助交際)であった説」も考えられます。


パパ活(援助交際)であった説

 今際の際に叫んどったのは、母親の名前じゃったぞ。

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第35話 降霊(ABEMA)より引用

  • この父娘は援助交際の関係、つまり実際の親子ではない。パパ活として親子を演じているそういう「プレイ」。
  • 男性の「浮気」発言は主語が抜けている。つまり浮気(援助交際)をしているのは自分ということ。
  • 援助交際をしている夫に激情した妻は、その女子高生も含め夫の暗殺を依頼する。
  • 依頼を受け2人を暗殺するオガミ婆。女子高生「ほのか」をまず殺害し、その体を使って男性も殺害。
  • 死の恐怖から、ほのかは殺される直前に依頼者である男性の妻に許しを請う形で名前を叫ぶ。つまりオガミ婆が「母親の名前」と言ったのは、親子プレイをしていたほのかへの皮肉。および男性の暗殺を依頼したのは妻であるということを死んだ男性に暗に伝える皮肉となっている。

 この説だと全ての描写に整合性が取れるのではと思います。
 しかしながらいかんせん複雑過ぎて「考え過ぎかな」という印象も否めません。

 真相は言及されていないため、最終的には「視聴者の各々の解釈で楽しむ」といったところでしょう。



本編の解説

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参考資料

 
 

 
 

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