アニメ「鋼の錬金術師」について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ニーナ・タッカーの1期と2期の違い
ニーナとアレキサンダーはタッカーにキメラにされるという結末は同じですが、エド達に与えた影響に関して演出が若干異なります。
アニメオリジナル展開の1期では鬱展開が多いため、ニーナとアレキサンダーの出来事がややかすんでしまっています。
一方、原作準拠の2期では最終話でも言及されるほどエルリック兄弟にとって象徴的な出来事として扱われます。
解説
ニーナとアレキサンダーの設定
ニーナとアレキサンダーの顛末は、1期と2期でおおむね同じように描かれます。
国家錬金術師になるために妻をキメラにしたショウ・タッカー。
事実を知らないニーナは、母のいない寂しさを胸に抱えながらも、父を尊敬し愛する純粋な子として育ちます。
しかし査定を目前にしたタッカーは、今度はニーナと飼い犬であるアレキサンダーを使ってキメラを錬成します。
父への愛情だけが残ったようなニーナのキメラは、その姿になってもなお父であるタッカーを慕います。
ニーナとアレキサンダーの死
1期でも2期でも、ニーナとアレキサンダーのキメラは最終的に死亡します。
しかしその演出は若干異なり、
1期では軍に輸送される途中で逃げ出したところを、路地にてスカーに殺害されます。
2期では自宅でタッカーと共にスカーに殺害されます。
その後の違い
1期ではタッカーは死亡せず、キメラになった上で生き延びます。
そしてニーナを復活させようと、人形に魂を定着させる研究を行い続けます。
このときのタッカーは以前と比べると精神状態が変わっている印象を受け、エド達よりもタッカーの変化の描写が1期では目立ちます。
それでなくても1期はエルリック兄弟のトラウマになるような出来事が多く、ニーナ達の死が埋もれてしまっている印象を受けます。
これに対し原作準拠の2期は、1期ほど残酷な描写は少なく、そのためニーナとアレキサンダーの出来事が際立って残酷に見えます。
エドとアルはニーナとアレキサンダーを元に戻せなかったことをずっと悔やんでおり、それが最終話以後に2人が旅に出る理由の1つとなっています。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索