カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)についてです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
Part4 無情の世界
エドです。宇宙は広ーいです。
エドは宇宙の真理を探して旅をしています。
裸足で歩くと、ビリビリします。
ネットの海は広ーくて、
いろんなお魚もいてクリクリします。
頭に物を乗せるとワクワクします。
真理はあると思って探すとないですが、ないと思って探すとやっぱりないです。
欲しいものは、手に入らないですが、いるものが手に入りました。スパイク『目に頼り過ぎなんだよ。カメレオンじゃねんだ!そうあちこち見えねえのさ!』
エド(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
解説
よせあつめブルースの4人のセリフ中、おそらく最も解釈が難解なエド。
物語において4人それぞれの顛末を見ると、エドが最も達観しているように思えます。
「真理はあると思って探すとないですが、ないと思って探すとやっぱりないです。」という言葉は深いなぁと思います。
スパイク・ジェット・フェイはいずれも頭の片隅に引っかかる「過去」があり、それにケリをつけることで自分のアイデンティティのようなものを確立できるのではないかと行動します。
しかし結果としてスパイクはジュリアを失い、ジェットの恋人はジェットのことを思っておらず、フェイは帰る場所がないことを知ります。
過去と向き合っても何かを手に入れたわけでもなく、結局は「ないまま」に終わります。
「欲しい物は手に入らない」というエドの言葉通りなのかなと思います。
また余談ですが、「裸足で歩くと、ビリビリします」と言う通り、常に裸足であるエド。
第17話にて靴下を履くもののうまく歩けず結局脱ぐというシーンがあり、エドはちょっと(発達障害にあるような)感覚過敏なのかなと思ってしまいます。
補足記事