カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)について適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
「よせあつめブルース」とは?
「よせあつめブルース」とは、アニメ「カウボーイビバップ」のテレビ版最終回のサブタイトルです。
カウボーイビバップは当時の放送枠の関係で全26話の中12話しか放送されませんでした。
そして最終回にあたる第13話はそれまでの総集編となっており、それが「よせあつめブルース」となります。
このようにテレビ放送時のカウボーイビバップは本編12話分+総集編1話の13話構成となっています。
解説
「よせあつめブルース」の内容
カウボーイビバップは1話完結のSF人情劇のスタイルをとりながら、全体としては主人公であるスパイクとその宿敵ビシャスの因縁を描きます。
このためテレビ放送時の12話構成ではある程度ストーリーは理解できつつも、スパイクとビシャスの決着までは尺が足りません。
「よせあつめブルース」はそれまでの総編集映像に、登場人物達の教訓めいたセリフを新規に加えた内容となっています。
「よせあつめブルース」の評価
このようにあくまで総編集で物語の進展はない最終話「よせあつめブルース」ですが、
ファンの間でこの「よせあつめブルース」はなかなか評価が高く好印象な回となっています。
理由の1つとしては、
登場人物体のセリフが皮肉がきいていてとにかくカッコいいです。
盆栽は奥が深い、ただカットすりゃいいってモンじゃない。
それぞれの盆栽にはひとつひとつ個性があり、そいつを生かしてやらないといけないのだ。
愚かな人間は、何でもかんでも同じように切り揃えようとする。
はみ出した部分をただカットカットカットするだけだ。
だがそのはみ出した部分こそが個性であり、オリジナリティなのだ。ジェット(カウボーイビバップ)より引用
「よせあつめブルース」のナレーションは主に過剰なテレビ規制や社会のポリティカル・コレクトネスを風刺した内容となっています。
これらのセリフが人生にも通ずるものがあり、見入ってしまいます。
また、後のDVDなどにはこの総集編である「よせあつめブルース」は収録されていません。
このため幻の最終回として余計にファンから珍重されるようになります。
こういった背景も「よせあつめブルース」を印象付けた一因かと思います。
補足記事