アニメ「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
蓬と夢芽達の傷
夢芽「行こう、蓬君。
私達にできること、まだあるよ」(中略)
蓬「行こう、南さん!
きっと、みんなが待ってる!」SSSS.DYNAZENON 第12話(Abema TV)より引用
最終話にて、蓬と夢芽は必死にダイナゼノンを探す過程で自身の身体に傷をつけることになります。
物語としては偶然の怪我ではあるのですが、演出としては作品の「SSSS」表現した意図的な展開となっています。
解説
Sの傷の伏線
ガウマの頬にある大きな傷。
「S」の文字に見えることと、タイトルの「SSSS.DYNAZENON」の関連性から、ガウマの傷は何かしらの表現・伏線を含んでいるのではと第1話当初から視聴者に見られていました。
ちなみに元々ガウマの頬に傷はなかったのですが、5000年前の戦闘でつくことになります。
このように、ガウマの頬の傷はガウマの過去と自身の選択を大きく象徴する傷となっています。
暦の傷
そして第10話、過去と向き合えた暦にも足にガウマと似た「S」の傷ができます。
さらに第1話時点で「SSSS.DYNAZENON」における「SSSS」は、「Scarred Souls Shine like Stars(傷ついた魂は星のように輝く)」の頭文字であることが示唆されており、
登場人物達の「S」の傷は、過去と向き合い今を生きる証の演出であることがうかがえます。
SSSSの傷
蓬「傷、治んないやぁ」
夢芽「ずっと消えない痕に、なるといいね」
蓬「なんでよ?」
夢芽「何十年経っても、きっと忘れないと思うから」
SSSS.DYNAZENON 第12話(Abema TV)より引用
蓬達に残った傷とクライマックスのシーンは、「過去があるから今の自分があり、だから過去の心の傷もなかったことにしなくていい」という示唆のように感じます。
ガウマ・蓬・夢芽・暦の4人のSの傷は、ちょうど「SSSS.DYNAZENON」の「SSSS」を表現しているようです。
「SSSS」の傷があるガウマ・蓬・夢芽・暦。主要人物であるちせを取りこぼした感じが否めません。
これに対し、ちせは特徴的なほくろから「SSSS.DYNAZENON」の「.」であるとする説があります。
こじつけ感もありますが筋は通っていて好きな説ではあります。
本編