アニメ「ゾイドワイルド ZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
「ゾイドワイルド ZERO」と今までのゾイドの違い
「ゾイドワイルド ZERO」のゾイドは、
旧来のゾイドと前作から登場した「ゾイドワイルド」のゾイドのいいとこどりをしたようなかたちになっています。
旧来のゾイドよりも、より「生物」や「相棒」といった要素を強調した「ゾイドワイルド」シリーズ。
一方で旧来のゾイドの魅力であった重火器やコックピットといったミリタリー調のデザインは前作のゾイドワイルドではほぼ廃止されました。
「ゾイドワイルド ZERO」では前作とサイズ感はそのままに、重火器やコックピットの要素が追加されています。
旧来のゾイドとゾイドワイルドの違い
旧来のゾイドとゾイドワイルドのゾイドで最も異なる点の1つはサイズ感でしょう。
玩具でのサイズはほぼ変わりませんが、
設定上では旧来のゾイドが20~30mを超えるのに対し、ゾイドワイルドのゾイドは10m前後。
そのため旧来のゾイドはまさに大型兵器といった印象を受けるのに対し、
ゾイドワイルドのゾイドは「メカ生命体」というゾイドの当初のコンセプトに近いものになっています。
一方で、サイズ感が小さくなりより「生き物」に近いデザインになったため、前作「ゾイドワイルド」のゾイドはコックピットや重火器がほぼなくなりました。
爪や牙で戦う前作の「ゾイドワイルド」のゾイドも魅力ではありましたが、
戦争を背景にし弾丸やレーザーが飛び交うミリタリーなゾイドが好きな旧来のファンからしたら前作は今一つ物足りない印象を受けることになります。
また、コックピットや操作ハンドルがなく、ゾイドに直接またがる方式は乗馬のような臨場感の演出にはつながりましたが、
「人を直接狙えばいいのでは?」というゾイド同士の戦闘に水をさす印象を与えてしまいます。
前作と「ゾイドワイルド ZERO」の違い
このように試みとしてはおもしろいものの、
どうしても旧来のファンからは見放されがちだったゾイドワイルド。
ストーリー自体も子供向けで、より一層ファンが離れる結果に。
そんなゾイドワイルドシリーズの2期として、
年齢層を高くし、ミリタリー調に回帰した「ゾイドワイルド ZERO」
コックピットや重火器が追加されつつも、
サイズ感は前作同様に昔のゾイドよりもコンパクトで生物としての魅力はキープ。
ストーリーの展開としても玩具のギミックとしてもおもしろいワイルドブラストも引き続き採用されています。
おわりに
ストーリー自体も謎の少女と共に冒険をする主人公という初代ゾイドを彷彿とさせる内容。
ゾイドもストーリーも原点回帰した印象を受けますね。
初代アニメが玩具としてのゾイドの再ブームを起こすきっかけになったこともあり、注目される「ゾイドワイルド ZERO」。
その他の記事