喧嘩をしたり腹が立ったりしたときの教訓です。
自分と相手が同じ人間だと思うことではない
意見が食い違い喧嘩をして、それでも話しあったり謝ったりして仲直りする。
そのときに気をつけなければならないことが1つ。
許すこと・仲直りすることは、相手を「自分と同じ考えを持った同じ人間なんだ」と思うことではありません。
許すということは、相手は「自分と異なる考えを持った異なる存在」であることを自覚し、それを認めることです。
自分と同じなんだと思っていては、いつまでたっても喧嘩は繰り返すばかりです。
恋人にせよ夫婦にせよ友人にせよ、それぞれ別の人格を持った別の価値観を持つ人間です。
腹が立った時、なぜ自分が腹が立ったのか伝えることは大切です。
「こんな言動をされたら普通怒るだろう」という「怒りのポイント」は人それぞれで、自分が怒った理由というのは他者は案外わからないものです。
「○○されたとこは腹が立った、悲しかった」など自分の気持ちを正直に伝えることです。
喧嘩をすると「今は相手と話したくない」「自分がいま冷静じゃないとわかる」ときがあります。
怒りやネガティブな気持ちで冷静じゃないときは、素直にどのくらいの時間頭を冷やしたいか相手に伝えましょう。
あなたが相手から離れる行為が、頭を冷やすための一時的な行為なのか、もう別れたい永続的な行為なのか相手に伝えることが重要です。
怒っているとき、人に腹が立つとき、イライラするとき。
まずはおいしい物を食べましょう。
まずはぐっすり眠りましょう。
あなたの怒りは相手の言動だけが理由ではないかもしれません。
あなた自身のコンディションを整えるだけで収まる怒りもあります。
友人が同じ仕事をしていたり、
夫婦が同じようなフルタイムな共働き、
恋人の趣味がまったく一緒。
人は自分と相手の環境が同じであるほど「相手もこう思うはずだ」と決めつけてそれが喧嘩の種になるものです。
人と人とがうまくやっていくためにはある程度の住み分けが必要です。
「自分はこう」「相手はこう」という違いを認識することです。
同じだと思うから違うことに腹が立つのです。
人は人に支えられて生きています。
どんなに「許せない」「自分と違いすぎる」「嫌い」と思った人間にもふとした拍子に助けられたりするものです。
だから無理にでも好きになれという話ではありません。
ただ少しだけ、相手を「嫌い」とすぐに答えを出さないで、頭を冷やしてみてはいかがでしょう?
しばらく距離をとってもかまいません。
すぐに相手を否定しないで、少し時間をおいてみましょう。
もしかしたら、相手に対する見方が変わるかもしれません。