1. 知識を得るときに気をつけること
人は勉強することで知識を得ます。
学んだことは私達の生活を豊かにしてくれます。
知識の中には、学んだことで積み重なっていくものと、そうでないものがあります。
「あの人が言ってるから間違いない」
「専門家が言っているのだから」
そういう理由で情報を信じる人がいます。
根拠となる情報がないのに、「あの人が言っているから」という理由で物事を信じていると知識は積み重ならないものです。
「あの人がAだと言っている」という理由では、
別のもっと信頼できる人が「本当はBなんだ」と言うと知識が白紙に戻ります。
Aだと信じていた期間が無駄になってしまいます。
「あの人が言ってるから」という知識は、長くは使えなかったり応用がきかなかったりするものです。
2. 事実をベースにした知識を蓄えていく
事実をベースにした知識を蓄えていくと、その知識は長く使えるし役に立ちます。
事実をベースにするとは、先入観や主観が入っていない情報であるということです。
「○○という条件で△△という実験をしたら、□□という数値が出た」
「○○を対象に△△という調査をしたら、□□人が該当した」
こういった知識は事実なので、ずっと使えます。
そして、応用がききます。
仮に、
「○○という条件で△△という実験をしたら、□□という数値が出た」
という知識があって、
後に、
「しかし××という条件だと□□という数値は出ない」
という知識を知ると、「○○」という条件の大切さがわかります。
事実をベースに知識を蓄えると、知識が古くなりにくく、新しい知識を組み合わせてより広い見識を持つことができます。
3. 考え方を知りたいのか知識を得たいのか
インターネットや本など、情報に触れる機会があります。
情報に触れるときは、
・考え方やアイディアに触れたいのか
・知識を得たいのか
を考えます。
考え方やアイディアに触れたいのなら、読みたいや見たいものを見ればいいです。
知識を得たいのであれば、単に読みたい物や好きな人が言っていることではなくて、事実をベースにした情報に触れます。
参考文献があったり、科学的な調査に基づいていたり、客観的な考察があるものを使います。
情報というものは使いようです。
考え方を得たいのに事実しかない情報に触れては意味がないし、
知識を得たいのに考え方しか書いてない情報に触れても意味がありません。
自分が何を知りたいのか。
知りたいことに合った情報に触れます。
4. まとめ
科学的根拠をエビデンスと言います。
科学的根拠のレベルをエビデンスレベルと言います。
「専門家個人の意見」の意見は、最もエビデンスレベルが低い情報の1つです。
情報に触れるときは、考え方を知りたいのか知識を得たいのかを考えます。
知識を得たいときは、事実ベースの情報を自分に入れていきます。
参考文献があったり、科学的な調査に基づいていたり、客観的な考察があるものを使います。
そうすることで、
知識が積み重なって自分の考え方が豊かになります。