「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」について、結末の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜の要約
クレしん映画の27作目にあたる「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」。
当時新婚旅行に行けなかった野原夫妻が、改めてしんちゃん達とオーストラリアへ新婚旅行に行くストーリーです。
ひろしの足の匂いが部族の宝を引き出す鍵であることをきっかけに、ひろしは拉致されてしまいます。
部族が崇拝する者の正体はエメラルドを生む巨大コアラであり、そのコアラがひろしの足の匂いを気に入っていました。
結果としてはしんちゃん達の救出によりひろしは救い出されます。
道中ケンカもあった野原夫妻でしたが、より絆が深まるかたちでハッピーエンドを迎えます。
クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜とは?
クレヨンしんちゃんの映画は大きくはカスカベ防衛隊が活躍する友情をメインにした物語と、野原一家を中心とした家族の絆を描く物語があります。
新婚旅行ハリケーンは後者になります。
「部族にさらわれたひろしを助けにみさえが奮闘する」というのが主な内容となります。
近年は古い男女感をひっくり返し「女性が力強く自立し、男性が助けられる」という演出の作品が多いですが、新婚旅行ハリケーンもそういった趣が見られます。
具体的な展開
旅行の写真をSNSの広告に使う代わりに旅行が安くなるという今風のキャンペーンをきっかけに、野原一家は遅めの新婚旅行に出かけます。
しかし旅行中、何気ないことでひろしとみさえは喧嘩をしてしまいます。
頭を冷やしてお互いのことを思う双方。
ひろしは仲直りのため、花束を買ってみさえのところへ向かいます。劇中歌とも相まって印象的なシーンです。
喧嘩の熱は冷め、みさえのことを愛おしく思いながら花束を早く届けようと足取りも軽いひろし。
しかし、ホテルにつく直前でひろしは現地の謎の部族に拉致されてしまいます。
そんなひろしを探すべく、みさえ達は道中で出会ったトレジャーハンターのインディ・ジュンコと共に部族が住む地域へ向かいます。
家族の危険を心配し、一旦はみさえ達を冷たく突き放す演技をするひろし。
しかし家族のことをやはり忘れることはできません。
みさえ達はひろしを助けに、ひろしは仮面族のもとを脱出するため奮闘します。
仮面族が崇拝する者の正体は巨大なコアラでした。
宝石を産み落とす巨大なコアラを崇拝する仮面族は、コアラが気に入る婿を探していました。
旅行中に裸足でダンスをしていたことで仮面族がひろしの足の匂いを知り、それがコアラのお気に入りの匂いであることがわかります。
こういった経緯で拉致をされたひろしでしたが、最終的にはしんちゃん達の奮闘で無事に家族は再び1つになります。
おわりに
じゃあ、母ちゃんは誰がお守りするの?
『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』 主題歌:あいみょん「ハルノヒ」スペシャル映像(東宝MOVIEチャンネル)(YouTube)より引用
それぞれが家族のことを思う、いい作品だなあと思う一方で、
個人的にはしんちゃんの映画シリーズの中では並というか、感動という点ではオトナ帝国や戦国大合戦には及ばないなと思います。
オトナ帝国や戦国大合戦はきちんと「一般人」である野原一家が奮闘できる絶妙な設定があったのですが、新婚旅行ハリケーンにはそれがあまりなく、世界観がふわふわしているなあと思います。
筋肉隆々の仮面族達になぜしんちゃんやみさえが渡り合えているのかも疑問ですし、現実世界にあんなに大きなコアラがいるのかなど、作品への感情移入を妨げる設定の雑さがあるなあと思います。