アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
メルビルとフィオナ
アニメ「ゾイドワイルドZERO」の登場人物であるメルビルとフィオナ。
メルビルは帝国軍の軍人でありランド博士の助手。
一方フィオナは帝国の現皇帝ですが、
メルビルとフィオナは
父親が同じ先代の皇帝で、
母親が異なる異母姉妹です。
メルビルが側室の子供であり、
フィオナが正室の子供にあたります。
皇帝の血を引く二人
ハンナ・メルビルとは?
帝国軍の少尉であり
主にランド博士の助手を務めるメルビル。
元々は孤児でしたが、ランド博士の引き取られます。
施設で孤独を感じていた自分の親になってくれたこと、
育ての親として教育を施してくれたことから、
メルビルはランド博士を非常に慕っていました。
しかし、オメガレックスをはじめとする
ランド博士の過激な研究に次第についていけなくなります。
フィオナ皇帝とは?
帝国の現皇帝であるフィオナ。
帝国の歴代の皇帝はゾイドを従える不思議な力があり、
フィオナもその血筋を受け継いでいます。
メルビルとフィオナの出生
帝国は国民が皇帝を崇め信頼することで成り立っている国です。
そんな歴代皇帝のゾイドを従える能力は非常に象徴的な意味を持っており、重要な資質なわけです。
まさに帝国をおさめる上で、血筋は非常に重要な意味を持つわけですね。
先代の皇帝と正室(本妻)はなかなか子宝に恵まれず、
後継者を作れないことに悩んでいました。
そこで先帝は側室との間に子供をもうけます。
これがメルビルです。
しかし幸か不幸か、
メルビルが生まれた直後、
先帝と正室の間に子供が宿ります。
これがフィオナです。
こうしてフィオナが次期皇帝ということになり、
メルビルはその生い立ちを伏せた上で暮らすことになります。
メルビルの存在が世間一般には明るみに出ていないので、
フィオナ出生のタイミングは本当にメルビル出生の直後であったことがわかります。
そのため年の差は若干でしょうが
メルビルはフィオナの姉になるわけですね。
いずれにせよ、
メルビルも先帝の血を受け継いでおり、
ゾイドを従える不思議な力が幼少期から芽生えていました。
ただし皇族として認知されていないメルビルは、
その力を周囲から気味悪がられ、
孤児院で孤立してしまいます。
具体的なシーン
最初の伏線
本編において伏線が示唆されのが第24話です。
フィオナとメルビルの容姿が似ていることにギレルが気づきます。
同時にメルビルが孤児であったことが判明します。
メルビルの過去
メルビルの過去の回想により、
メルビルにゾイドを従わせる不思議な力があることも明らかになります。
ランド博士とシーガルの企み
そしてメルビルはランド博士から、
フィオナはシーガルの放送から
互いの関係を知ることになります。
メルビルはシーガルとランド博士が反逆後に国民をしたがるための鍵だったわけですね。
おわりに
ゾイドワイルドゼロにおいて
メルビルとフィオナの伏線は見事ですね。
メルビルは軍服、
フィオナは正装なのでパッと見た感じ二人が似ていることに気づきにくいです。
キャラクターデザインとしても似てはいますがそっくりではない。
この「言われてみれば確かに似ている」感じと、
「父は一緒だけれど母が違う」という設定がマッチしているなあと思います。
これが似過ぎていると伏線としてバレバレなので。
また、旧来のシリーズでは「バトルストーリー」というアニメ化されていない外伝的な話があります。
このバトルストーリーでは帝国の勢力が二分する展開があります。
メルビルとフィオナと通して
政治的にも帝国が分裂する展開が、
旧シリーズの演出を踏襲していておもしろいなあと思います。
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