「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
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第27話「紅の閃光!ロッソストラーダの魔手!!」
アニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP」の第27話「紅の閃光!ロッソストラーダの魔手!!」。
ロッソストラーダのアディオダンツァを豪が目撃する回になります。
また全体の構成を見ると、バトルを仕掛けるために相手に追いつくことができるロッソストラーダの確かな技量が演出される回でもあります。
序盤のビクトリーズVSシルバーフォックス戦でV2モーター、つまりマシンの性能差での勝利を強調したことがその対比となっています。
各シーンの解説
ビクトリーズVSシルバーフォックス
V2モーターで圧勝するビクトリーズ。
これにてビクトリーズの戦績は
- 勝(アイゼンヴォルフ戦)第3話
- 負(シルバーフォックス戦)第4話
- 勝(アストロレンジャーズ戦)第6話
- 勝(ブーメランズ戦)第7話
- 勝(オーディンズ戦)第8話
- 負(アストロレンジャーズ戦)第11話
- 負(シルバーフォックス戦)第12話
- 負(サバンナソルジャーズ戦)第13話
- 勝(ゴンキ戦)第15話
- 勝(ブーメランズ戦)第17話
- 勝(オーディンズ戦)第21話
- 勝(アイゼンヴォルフ戦)第23話
- 負(ドリームチャンスレース)第24~26話
- 勝(シルバーフォックス戦)第27話
となり通算9勝5敗となります。
ただし本編でファイターは「8勝」と実況しており、前回のドリームチャンスレースあたりから実際に描写された勝敗と食い違いが出てきています。
ロッソストラーダVSクールカリビアンズ
得意のオフロードで途中までは優勢であったクールカリビアンズ。
他のチームよりローテクで頑丈なパーツが偶然にもロッソストラーダの攻撃に耐えています。
しかし終盤にシャフトを折られてピコがリタイヤ。
素の走りもディオスパーダが上で結局はロッソストラーダの勝利。
「今まで対戦してきた相手の中じゃ、一番(パーツの頑丈さが)強いと思うぜ」と、本人の言う通りおだてではなく本心を言っていたカルロ。
ちなみにレースを見ていた豪とエーリッヒとシュミット。
ドリームチャンスレースのときを踏まえると、シュミットがアディオダンツァを知っているのか知らないのかやや演出がブレている気がしないでもないシーン。
カルロの名言とグリス
なんだこれは?
グリスが固まってるじゃねぇか!
(中略)
あの頃に戻りたくなかったら、
マシンはいつも最高の状態にしておけ。
俺達は勝ち続けるしかねぇんだ。
勝つことが全てなんだ。アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第二十七話「紅の閃光!ロッソストラーダの魔手!!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
ハマーDと並んでレッツ&ゴーのネタキャラとなっているゾーラのグリスのシーン。
乱暴ですがカルロの言っていることはもっともで、土屋博士の「ロッソストラーダはマシンメンテナンスの技術が高い」という見解もある意味では正しいと言えます。
メンテを怠ったゾーラに対して他の3人も冷ややかな視線で、レースに対する真剣さは確かであるロッソストラーダ。
ジュリオの名言とアストロレンジャーズ戦
やっぱりパーツの性能差だけで勝ってるってわけね。
あんたには実力なんかないのよ。アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第二十七話「紅の閃光!ロッソストラーダの魔手!!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
全話通して見ると、意外とロッソストラーダ登場時点ですでに日本・アメリカ・ドイツは新世代モーターを使っており、スペック的には不利なディオスパーダ。(もちろん新しいパーツを開発したりすることも実力の内と言えばそれまでですが)
選手の技術で追いつける実力と、しかしそれだけでは圧勝できずバトルで補完する展開がなんともリアルで絶妙なバランスの演出だと思います。
これがディオスパーダまで新型モーターだと、バトルに頼って実力がない感じが出ますし、逆にバトルをせず勝てるとパーツ性能関係なしのリアリティがない感じになってしまいます。
ロッソストラーダの勝利
気が合うな。
俺もてめぇみてぇな野郎が一番ムカツク。
(中略)
(エッジ:何を数えているんだよ!)
てめぇに復讐する数だよ。
踊れ!アディオダンツァ!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第二十七話「紅の閃光!ロッソストラーダの魔手!!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
ジョーをあっさり抜くリオーネ。
アストロレンジャーズNo2のエッジと競り合えるルキノ。
バックブレーダーの奥の手を読んで車間を調整し、スリップストリームを利用するカルロ。
不正は行っているものの、実力も確かであるロッソストラーダ。
ちなみに数を数えていてもそれ以上の数の攻撃(10回の攻撃に対し14回のやり返し)で復讐するルキノの悪魔っぷりが薄暗いドーム内もあって雰囲気があります。
「踊れ!アディオダンツァ!」という言い方もカッコイイ。
そしてブレッドとハマーDはカルロが攻撃。
豪は目撃しますがミニ四駆に知識のないスタッフはアディオダンツァを認知できず。
視聴者目線で見るとロッソストラーダの不正に気付かない大人や烈達がもどかしい限りですが、物語としてはかなり巧妙にカルロ達はバトルをやっていると考えられます。
レース前にハマーDが指摘した通り、レース中の内部メカトラブルの頻度は特段多くない確率内に収められていますし、今回のレースのようにまるで自滅したような流れでロッソストラーダはバトルを行っています。
実際(トラブルを起こしたリストにあった)ニエミネンのホワイトナイトなどは本当に自滅リタイヤの可能性もありますし。
前後のあらすじ
補足記事