小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
空白の7年
孤城に集められた7人はそれぞれが違う時代に生きる雪科第五中学校の生徒でした。
7人の時代は7年ごとの周期になっていますが、リオンの直前だけ14年空いており、これは姉のミオが含まれていることを示唆しています。
解説
それぞれの時代
一同が孤城に集められた西暦は、以下のようになっています。
()内はそれぞれの生年月日です。
- 1985年:スバル(1970年)
- 1992年:アキ(1976年)
- (1999年:ミオ)
- 2006年:こころ・リオン(1992年)
- 2013年:マサムネ(1998年)
- 2020年:フウカ(2005年)
- 2027年:ウレシノ(2013年)
学年が違うため生年月日は不規則ですが、孤城に来た時代についてはおおむね7年周期となっています。
そしてリオンとアキの間のみ14年空いており、ここにはオオカミさまの正体であるリオンの姉「ミオ」が含まれると考えられます。
リオンの就学の際の伏線
リオンは姉であるミオと一緒に学校に通いたかったですが、それは叶わぬ夢として終わります。
闘病生活であったミオでしたが、そもそもリオンが小学校に入学する頃にはミオは卒業していることがミオの口から言及されています。
このように、リオンとミオの年の差が7歳以上であることも細かいですがかがみの孤城の伏線であると言えます。
こころとリオンが同じ年代
一同の時代を通して見ると、リオンとこころのみ同じ時代であり、この点もオオカミさまであるミオがリオンの願いを反映している様子がうかがえます。
ハワイ留学のため、本来通いたかった雪科第五中学校に通えなかったリオン。
その背景に、ミオの死のショックでリオンの気持ちにまで気が回らなかった両親の状況が想像できます。
かがみの孤城は雪科第五中学校に通う不登校児をメンバーに選んでいますが、その中にリオンと同じ時代であり孤城が消えたあとも「一緒に学校に通うことができる」こころが含まれていたのは、オオカミさまことミオの配慮と言えるでしょう。
かがみの孤城の伏線一覧