アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
伏黒甚爾の過去
もうどうでもいい。
どうでもいいんだ……呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第40話 霹靂(ABEMA)より引用
第40話「霹靂」、恵との戦闘にて甚爾の頭によぎった過去。
自暴自棄になった甚爾は禪院家に我が子である恵を売るわけですが、その背景には甚爾の絶望や葛藤、恵への愛情もうかがえます。
解説
最愛の人と死別した甚爾
妻(恵の実母)と死別した過去を持つ甚爾。
呪力や術式がないゆえに禪院家では不遇を扱いを受けていたと思しき甚爾ですが、最愛の人との出会いによりささやかながらも人としての幸福を掴みかけていました。
しかし恵が生まれた直後に妻は亡くなり絶望。その後に津美紀の母と出会い蒸発。
ヒモのような生活をしながら術師の暗殺を行う日々となってしまいます。
恵を禪院家に売る甚爾
甚爾「俺のガキだが、ありゃ完全に持ってる側だ。
5~6歳、術式の有無がはっきりしたら、お前らにやらんこともない。
もちろん金しだいだがな。
相伝の術式なら8。それ以外でも7はもらう」直毘人「相伝なら10やろう」
甚爾(俺にとってはゴミためでも、才能があれば幾分マシだろ。
もうどうでもいい。
どうでもいいんだ……)呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第40話 霹靂(ABEMA)より引用
恵の術式は「十種影法術」、つまり相伝の術式でありまさに才能に恵まれていた恵。
甚爾と直毘人のやりとりの単位はわかりませんが、おそらくは億単位の話だったのではないでしょうか。(つまり甚爾は息子を売る額として7~8億円を提示)
1期の真希と恵の会話から、特級呪具である「游雲」は億単位の価値。
特級呪具を複数所持する甚爾が、我が子を数百万や数千万程度で売るとは考えにくいでしょう。
我が子を売る行為から一見するとクズ野郎に見える甚爾ですが、愛情がまったくなかったというわけでもないことがうかがえます。
自分と違って才能(術式)がある恵なら、御三家である禪院家で育つほうが幸せかもしれない。そのような考えもあったのでしょう。
また、提案された額以上を提示する直毘人にも、婉曲な優しさがうかがえます。
持って生まれたものだけで不遇な扱いを受けていた甚爾。
お金の面だけでなく、甚爾の実の息子(恵)が禪院家の中で力(権力)を持つことで、甚爾の立場も今より幾分良くなるだろうという配慮もあったのかもしれません。
本編の解説
参考資料